サマーコンサート2023
6月25日(日)流通科学大学RYUKA HALL(西区学園西町)で恒例となる「サマーコンサート2023」が開催され、
優美な音色に約170人が聴き入った。
(主催/流通科学大学)
15年以上続く同コンサートは主催校である流通科学大学吹奏楽団と主に近隣の大学との合同演奏会。今年は神戸市外国語大学吹奏楽団、兵庫県立大学吹奏楽部、甲子園大学吹奏楽部が参加し、4大学合同となる迫力ある演奏会となった。
テレビアニメ「犬夜叉」の劇中音楽「吹奏楽のための犬夜叉」で華やかに幕を開けた。続いて今年度の吹奏楽コンクール課題曲「ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~」を披露した。第1部のラストはイギリスの豪華客船タイタニック号沈没事故を題材にした楽曲「マードックからの最後の手紙」。第1部の指揮者で昨年から流通科学大学吹奏楽団の音楽監督を務める前田繁実さんはカナダ東部沖で発生した潜水艇事故の報道を受け「追悼の意を込めました」と胸の内を話した。臨場感あふれる壮大な楽曲の演奏に会場から惜しみない拍手が送られた。
クラリネット奏者7人による「美女と野獣~クラリネットアンサンブル」の幕あいを挟み、第2部ではがらりと変わって学生が指揮者となり「昭和アイドル・コレクション」で元気よくスタート。キャンディーズの「年下の男の子」、松田聖子の「青い珊瑚礁」など5曲をメドレーで披露。司会を担当した学生2人がクイズを交え面白トークで会場を盛り上げた。緑黄色社会の「Mela!」に続き「ハリウッド・マイルストーンズ」は誰もが耳にしたことのあるハリウッド映画の名作メドレー。「ジョーズ」に始まり「インディ・ジョーンズ」「ET」「ジュラシックパーク」など美しい旋律を響かせた。最後はアンコールに応えて「マツケンサンバ」が演奏され、大きな手拍子とともに会場からは「オレ!」の掛け声が上がっていた。夫婦で来場した西区の田中百合さんは「迫力ある演奏で聴きごたえがありました」と賛辞を送った。インスタグラムで同コンサートを知ったという垂水区の平野桃理さんは「皆さんが楽しそうに演奏してたのが印象的でした」と話した。
クラリネットアンサンブル
コロナ禍の影響を受け新入部員の勧誘ができなかったり、団員ゼロになり廃部になりかけるなど学生たちは大変だった時期を乗り越え音楽を届けられる喜びを噛み締めていた。流通科学大学吹奏楽団の南山千紘団長は「全員揃っての練習が思うように出来ず大変だったが、久しぶりに大人数での演奏を届けることができました。地域の方に喜んでもらえてよかったです」と笑顔を見せた。
※流通科学大学吹奏楽団は8月6日(日)「学園夏祭り」(学園都市駅前)に出演予定