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第37回兵庫県道場少年剣道大会 春日台剣友会が団体戦で 小学生高学年の部・低学年の部優勝

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西区を拠点とする剣道道場「春日台剣友会」が6月4日(日)、たつの市立新宮スポーツセンターで開催された「第37回兵庫県道場少年剣道大会」団体戦で小学生高学年の部は23年ぶり、低学年の部は15年ぶりの頂点に立ち、同道場初となるダブル優勝を果たした。
高学年の団体戦は3人制。先鋒の門脇彰さん(舞多聞小6)は「先鋒が勝って勢いをつけたかった」と決勝では宣言通り白星を挙げ、高い攻撃力を見せた。「昨年の悔しさが力になった」とリベンジに燃えていたのは4歳から剣道を始めたという中堅の野村泰斗さん(春日台小6)。大将の森内結人主将(東町小6)は「みんなでがんばって練習した成果が出てうれしい」と笑顔がこぼれた。昨年の同大会は3位。3人にとって小学校最高学年の集大成となる今大会に気合がみなぎっていた。しかし一週間前、別の大会に出場したが決勝で敗戦。優勝する自信はあったが敗因は少しの気の緩みだった。3人は改めて一本の重み、大切さを痛感した。「この敗戦がもたらしたものは大きく、勝負から甘さが無くなったと思う」と話すのは指導する野村啓太さん(滝川第二中・高等学校剣道部顧問)。反省を活かし迎えた今大会ではいい緊張感の中、相手に流れを渡さない試合運びができたという。大会中は野村さんから特別な声掛けはせず、3人で考えながら4試合を戦い、誰ひとり、一本も落とさず勝ち抜き、全国大会への切符を掴んだ。また、森内主将は個人戦の高学年男子の部でも優勝に輝き、兵庫県代表として10月開催の全国大会出場を決めている。


左から森内結人さん、門脇彰さん、野村泰斗さん

春日台剣友会は開会37年目となる歴史ある剣道道場で、「心氣力(しんきりょく)=心構え・気迫・鍛錬による技」の教えを大事に礼儀、そして剣技を磨いている。会員は西区を中心に市内のほか明石市や三木市から通っており幼稚園児・小学生を中心に中高生や一般まで約50人が在籍。4人の指導者のほかにOBや有段者の保護者による指導援助もある。練習は滝川第二中・高等学校剣道場や市立西体育館で行っている。代表の久保田広文師範は剣道歴60年。「子どもたちにはあいさつや仲間を思いやる心、まわりへの感謝のほか、努力して味わう達成感や勝つ喜びを教えたい」と人間形成に力を注ぐ。野村さんは「心の成長を育みながら剣道を長く続けて欲しいので基礎を正しく教えている」と指導にあたる。
現在は7月27日(木)に東京の日本武道館で開催される全国大会に向けて稽古に精を出す。3人とも自宅での自主練を欠かさず試合に勝てる身体を作るため筋トレや走り込みで腕や足を鍛え準備を怠らない。互いに切磋琢磨しながら高め合い稽古に励んできた。昨年の全国大会(兵庫県大会ベスト8までが全国大会出場)では4回戦敗退。今年は「優勝を目指す!」と口を揃える。仲間を信じ、持ち前のチームワークでさらなる高みを目指す。
※剣士募集中。見学・体験も随時受付中。
https://kasugadai-kendo.com

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