編集記事

須磨区

横尾生き物調査大作戦

記事 横尾生き物調査大作戦のアイキャッチ画像

6月17日(土)市立横尾小学校(須磨区横尾)にて、よこお自然塾主催、神戸市青少年育成協議会横尾支部の共催による「横尾生き物調査大作戦」が開催された。
「横尾にはどんな生き物がすんでいるかな?みんなでつかまえて観察しよう」をキャッチコピーに、須磨アルプス最高峰・横尾山のふもとに暮らす子どもたちに、自然を身近に感じながら里山体験をして欲しいと年に数回行われている。参加者は晴天の下、生き物との触れ合いを親子で楽しんだ。

よこお自然塾は2002年の発足より横尾小学校内に児童と地域が一体となってネイチャーランドを造成。ネイチャーランドには畑や田んぼ、小川、池があり、同団体が維持管理し、自然と共生するまちづくりを推進している。活動22年目の今春には、絶滅危惧種に指定されているモリアオガエルの産卵・孵化が確認された。代表の高畑正さんは、今回の成果は非常に大きな喜びだと話す。

イベント当日、ネイチャーランドに集合した参加者は設定された4つのコースから好きなものを選ぶ。「横尾山は須磨で一番高い山。1つの目よりたくさんの目で探せばたくさん見つかるよ」「見つけた子と捕まえた子が違う時は、見つけた子のもの。小さい子が取れない時は助けてあげてね」とルールを伝える。

山本結生さん(横尾小5年)はナミアゲハを初めて捕獲し「いろいろな人が捕まえていてうらやましかった。初めて捕まえられてうれしい」と笑顔を見せた。山本さんは同級生の中村心咲(みさき)さん、徳永千和(ちより)さんを誘って参加したという。
「昆虫だけではなく幅広い生き物が対象だからか、魚や鳥好きの女の子も参加しやすいよう。私も虫取りは男の子の遊びだと思って元々は得意じゃなかった」と話すのは、生き物好きの息子たちを連れて参加し10年になる岡田美穂さん。高校生になった長男は自宅で爬虫類・両生類を飼育するほどのめりこんでいる。次男の上野貢さん(横尾小4)は赤ちゃんの頃から、母におんぶされ参加している。数メートル延びる虫取り網は釣り具の柄やジョイントを駆使して作った手製だという。専門の道具は高価だが、自然塾で知り合った人からおさがりを譲ってもらうなど家族で工夫をしているそう。虫好きの大坪麦さん(同小2)は、母親と初めての参加。母親が生き物に苦手意識があったというが「引率があり安心して参加出来た。子どももうれしそう」と話し、親子で初夏の里山を満喫していた。

捕まえた生き物を持ち寄り、採れたエリア別に分けて名前を書き、わからないものは図鑑で調べる作業を行った。近隣で捕獲したヘビやカエルも並び、子どもたちは生き物とのふれあいを楽しんだ。会員以外も参加できるイベントは次回9月開催を予定している。

カテゴリー