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須磨区

さんぽクラブ in おらが山

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5月27日(土)、言語リハビリ多機能型施設「ことばの道」(須磨区高倉台)主催によるイベント「第6回さんぽクラブ in おらが山」が開催された。施設利用の親子や職員、神戸総合医療専門学校の学生や教員6人を含む56人が参加した。

ことばの道では年に6回、一般財団法人正智未来輝け財団から助成を受け、放課後等デイサービスなど施設利用の親子と高倉山(通称おらが山)を登る「さんぽクラブ」を開催している。本年初開催の当日は、高倉台中公園に集まった参加者全員を施設の統括責任者で言語聴覚士の安居和輝さんが紹介し、体操を行ったあと出発。子どもたちは「おさんぽビンゴカード」を手に頂上を目指した。カードに描かれた「あじさい、ちょうちょ、ふね、ひこうき」など16の生きものや植物、乗り物などを見つけると、「見っけ!」と弾んだ声をあげ、見つけた絵に黄色いシールをうれしそうに貼っていた。カードに描かれたダンゴ虫やアリを見つけ、じっくり観察する姿もあった。

頂上ではビンゴの景品として子どもたちにお菓子が手渡された。大人の参加者には施設で自家焙煎し販売しているアイスコーヒーがふるまわれ、皆んなで休憩。子どもたちはトンボのめがねを作ったり、追いかけごっこやなわとびをしたり楽しんでいた。

増田莉那さん(垂水区舞子坂)は長男の凛太朗ちゃん(3歳)羽衣ちゃん(8カ月)と親子3人で参加。凛太朗ちゃんが2歳のとき、小児科医から同施設を紹介され週1回通っているという。「子どもに言葉がでてきて、他者の認識もでき、お友だちと遊べるようになりました。今日は初めての参加でしたが、色々な方と話ができてリフレッシュできました」と笑顔。柴田暁哉さん(妙法寺小3)は「ビンゴが楽しかった。絵のハトが見つけられなかったけど代わりにウグイスを見つけた。サボテンが大きかった」と満足顔だった。

神戸総合医療専門学校1年生の北村昴也さん(23歳)は、大学時代に公認心理師を取得、実習の中で言語聴覚士を知り大学卒業後に専門学校に進学。「ビンゴカードに集中させることで、疲れさせないで山登りをするなど、子どもたちを飽きさせない工夫がたくさんあり、教科書では学べない体験ができました」と話した。

安居さんは「毎回同じルートを歩くことで、子どもたちに見通しがたち自信をもって登ることができる。子どもたち一人ひとりの興味を大事にし、自由にお互いを認めあうことができるよう、職員のアイデアを盛り込んだ楽しい会です。障がいがあってもなくてもどなたでも参加できるので、気軽にお問合せください」と呼びかけた。
※ことばの道ホームページ/https://kotobanomichi.jp

 

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