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須磨区

市民の・市民による・ 市民のためのフレイルチェック会

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4月28日(金)北須磨文化センター(須磨区中落合)で「市民の・市民による・市民のためのフレイルチェック会」が開催され19人が参加した
「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態の中間の状態のこと。フレイルチェック会は、神戸市の介護予防事業でフレイルについて講習を受けたボランティアの市民サポーターが中心になり、講話や測定を実施している。


フレイルについて講習

チェック会では「フレイルは、早期に気づき日常生活を見直すことで、健康なな状態に戻ることができます。健康寿命を延ばしましょう」と参加者に呼びかけた。「健康寿命」とは、元気に自立して日常生活を送れる期間のことで、健康寿命を延ばすためには3つの柱が重要。①栄養(食・口腔)②社会参加(趣味・ボランティア・就労など)③運動(身体活動・運動など)。参加者にはチェックシートが配布され、3つの柱に沿ったチェック項目で自身の状況を知る。
①栄養では、奥歯をかみしめた時に筋肉が動くか手を当て確かめる。たくあんなどの硬さの食品が噛めるか、口腔内の不調、食への不安や困っていることがないかをチェックする。口や舌の筋肉の状態をみるために専用の測定器を使用して1秒間に「タ」と「カ」が何回言えたのか測定。
②社会参加では、社会とのつながりを失うことがフレイルの最初の入り口になると言われているため、「人とのつながりが月に1回以上、顔を合わせる機会や連絡を取り合う家族や友人がいるか。また、ボランティアや自治会、趣味サークルなど組織の活動に参加しているか、周りに心配事を聞いてくれる人がいるか、手助けをしてくれる人はいるか」などをチェック。
③運動では、筋肉量の測定、握力測定、ふくらはぎ周囲長の計測が行われた。片足立ち上がりの測定では、苦戦する様子が多く見られた。須磨区白川台から参加の女性は「初めて参加しました。ふくらはぎが自分では少し太いかなと気にしていたが、その方がいいと知って驚きもありました。良い面、悪い面と自分自身を知ることが出来て参加してよかったです」と話した。


ふくらはぎ周囲長の計測

すべてのチェックを終えると市民サポーターによる各チェック項目での改善点・注意点の説明が行われた。①栄養では、バランスのよい食事を心掛け、特に毎日の食事に筋肉の素となるたんぱく質の摂取が大事であり、一日のたんぱく質を朝・昼・晩の3食に取り入れた献立を紹介。③運動では、日常生活でしっかり体を動かすことも運動になり、またウォーキングの有酸素運動と合わせて下半身の筋トレを無理のない程度で毎日取り組む必要性を説明。また、フレイルトレーナーで作業療法士の井上紳也さんから「たとえば、握力が弱かった場合はテーブルを拭くふきんの水を絞る回数を1回ではなくトレーニングとして2回に増やす。トイレに行った後、椅子に座る前にスクワットを3回してください。トイレに5回行くと生活の中でスクワットを15回したことになります。生活の中にどんどん運動を取り入れてみてください」と、アドバイスがあった。
最後に②社会参加は、フレイル予防においてとても重要で、文化活動・地域活動・趣味など人とのつながり、友達と交流を楽しむことで心身ともに健康を保って欲しいと締めくくった。
須磨区友が丘から参加の女性は「娘に勧められ初めて参加しました。体は動かしているつもりでしたが、その中でもさぼっているかなと思う点があり、気づくことが出来てよかった」と話した。
フレイルチェック会は毎月開催されており、6月は灘区、7月は西区の予定。
問い合わせ/こうべ市民福祉振興協会運営振興課
TEL(743)8017
(平日9時~17時)

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