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須磨区

須磨妙法寺川さくらまつり

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「須磨妙法寺川さくらまつり」が4月2日(日)、妙法寺川公園(須磨区戸政町)で開催され、家族連れをはじめ多くの人で賑わいを見せた。 (主催/須磨妙法寺川さくらまつり実行委員会)

妙法寺川沿いには約400本のソメイヨシノが咲き誇り、まつり当日は好天にも恵まれ一気に見頃を迎えた。新型コロナウイルスの影響による中止を経て4年ぶりの開催となり、待ちわびた多くの人が続々と来場。スマートフォンを手に淡いピンク色の花々を撮影したり、シートを敷いて食事を楽しむなど思い思いに穏やかな花見日和を満喫していた。

新型コロナウイルスの感染防止対策としてアルコール類の販売を中止し模擬店の数を縮小、さらに1時間短縮しての開催となった。模擬店はたこ焼や焼きそば、飲み物などが並び、「子ども広場」には輪投げや射的、ルーレット、くじ引きなどがあり、どれも長い行列ができていた。兵庫県警のブースでは自転車の交通ルールとマナーを学べる「自転車シュミレーター」が体験できたり、消防服とヘルメットを着用し撮影できるブースも人気だった。消防の制服が好きだと話す長田区の笠松駿汰さん(4歳)は消防車に乗ってにっこり。母親の瑶子さんは「久しぶりに来たが満開の桜がきれいだった」と話した。

ステージでは会場近隣の太田中学校ブラスバンド部が登場。「この地域を思い『ふるさと』を演奏します」と伸びやかな音色を響かせた。途中「指揮者をやってみたい人いませんか」と観客席に呼び掛けると元気よく手を挙げた須磨区大池町の奥本瑛万(えま)ちゃん(3歳)の指揮に合わせて生徒たちが演奏。可愛らしい姿に会場から大きな拍手が送られた。父親の翔太さんは「自分からやりたいとすぐに手を挙げていた。いい思い出になりました」と話した。神戸市消防音楽隊は「上を向いて歩こう」「マツケンサンバ」など披露。アンコールでは「今の季節にピッタリの曲です」と桜吹雪が舞う中、福山雅治の「桜坂」で締めくくった。ほかには須磨区子ども会連合会による力強い須磨太鼓や、須磨区連合婦人会はしなやかに民謡踊りを披露して会場を盛り上げた。

須磨妙法寺川さくらまつり実行委員会の中島康伸会長は「天気もよく満開の桜の中、例年の倍以上に多くの人に来ていただき、皆さんが春の風物詩を待ち望んでいたことが伝わりました」と話した。

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