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兵庫津ミュージアム「田辺眞人名誉館長 文化サロン」

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3月25日(土)兵庫県立兵庫津ミュージアム ひょうごはじまり館(兵庫区)にて、生涯学習講座「田辺眞人名誉館長 文化サロン」の第0回目が開催された。

田辺名誉館長がプロデューサーを務め、月に1回・第4土曜日に歴史にまつわるトークやゲストによるパフォーマンスを楽しめる講座で、3月から始まり9月まで全7回の開催を予定しているという。

この日のテーマは「武士の誕生と成長」。ゲストの神戸・清盛隊による演舞から始まった。神戸・清盛隊は800年前より現世に蘇ったというコンセプトで、2011年に神戸市観光キャンペーン「KOBE de 清盛 2012」のPRキャラバン隊として結成。ファンの応援もあり、キャンペーン終了後も活動を継続。全7人のメンバーのうち、当日は平清盛、平重盛、平重衡の3人が参加。「ようこそ!兵庫津ミュージアムへ」と明るく登場すると会場から盛大な拍手が沸き起こった。神戸の魅力を紹介する曲「GOOD!KOBE‼」を当日の参加者たちと一緒に振り付けとともに歌った。

続いて同ミュージアム名誉館長である田辺眞人さん(阪神シニアカレッジ学長、園田学園女子大学名誉教授)による講座が始まる。同講座は大人気で全7回分の定員が1日半で埋まったという。「満了後の電話を断るのが大変だった。今年後半に同じ内容で講演する予定なので、そのときにはぜひ参加してほしい」と田辺さんは柔らかな口調で話した。
「『武士』は中国語からきた呼び方だが、日本語でいうと何というか知っていますか」と問いかけると参加者の手が挙がる。日本語で武士を表す「もののふ」の発生から、貴族・皇族との関係を歴史と流れとともに解説。武士が実力を発揮してきた背景などを説明し、初回は終了した。

垂水区から参加した70代女性は「大河ドラマ『平清盛』の時にボランティアとして参加した際、田辺先生に指導してもらった。話が分かりやすく、田辺先生のイベントにはいつも参加している」と話した。

最後に田辺さん、同ミュージアム館長の笠井敏光さんと神戸・清盛隊で座談会を行った。「平氏は何で悪者なの?」などの疑問に、わかりやすく丁寧な回答があった。笠井さんは「もっと楽しんでもらえるミュージアムにしたい。この夏にはレゴのイベントを開催する予定なのでまた来てほしい」と締めくくった。

◆兵庫県立兵庫津ミュージアムHP  https://hyogo-no-tsu.jp

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