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神戸オープンガーデン2023

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花と緑にあふれ、人と人が生き生きと交流する素敵なまち「神戸」を目指す恒例の「神戸オープンガーデン2023」が今年も開催されている。(主催/神戸オープンガーデン実行委員会)

オープンガーデンの歴史は古く、1927年に英国で個人の庭園などを一般の人に公開し、それに関わる収益を看護や医療などに寄付したチャリティーから始まった。神戸では花好き同士の交流の場として須磨で始まったオープンガーデンが市内全域に広がった。新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑みながらの開催にはなるものの、今回も丹誠を込めて育てられた花や緑のある庭園を通して、新しい出会いや懐かしい再会で溢れることが期待されている。

一般公開に先駆け、4月12日(水)西区春日台の鷲田美代子さんの庭を訪ねた。鷲田さんはマンションから庭付きの戸建てへ引っ越したことをきっかけに、庭作りを頑張りたいと思うようになったと話す。以前からオープンガーデンに参加していた友人の誘いもあり、花や庭好きの人たちとの交流を図りたいと2014年より神戸オープンガーデンに参加を始めた。素敵な庭があると聞けば庭作りの参考や勉強のために長野や北海道までも赴き、庭園巡りをするなど研究熱心な鷲田さん。自分好みの庭を作り続け、これまでに150種類以上の植物を育ててきた。庭にはチューリップ、花水木、イベリス、牡丹など、色鮮やかな寄せ植えから多肉植物まで多種多様な草花が育ち、植物とともに素敵な雑貨が工夫を凝らして飾られている。

取材日には、神戸オープンガーデン実行委員の大垣かおるさん(西区水谷)と杉原早百合さん(西区月が丘)、そして同じ春日台で庭を公開する友人の長谷川和子さんも訪れ、草花が好きな者同士ならではの会話が弾んでいた。いろいろな情報交換をしていると話は尽きず、アッという間に時間が経つと4人は顔を合わせて笑った。

鷲田さんに誘われたことがきっかけで、去年よりオープンガーデンに参加し始めた長谷川さんは自宅の庭でバラを育てている。「前回初めて参加した時には、280人もの方が足を運んでくださって喜んで頂けました。バラの時期は限られていますが今年もがんばります」と意気込みを話した。

今の時期で好きな花はチューリップという鷲田さんは「草花は自然のものになるので、気候や気温などによっては難しい時もあり、残念なことに枯れるのもつきものだったりします。けれどオープンガーデンの時期に合わせて綺麗に咲くようにしたいと思っています。そして、今回もお庭好きの人との素敵な交流ができればうれしいです」と話した。また「住宅街にあるので、ご近所の皆様にご迷惑をおかけしたくないので、できるだけ公共の交通機関を利用していただくか、お車でお越しの際には迷惑駐車などのご配慮も頂きたい」とも話した。

実行委員の杉原さんは「初めて開催される5月28日のしあわせの村でのイベント、ガーデンライフフェスタにも多くの方に足を運んで頂きたいです」と話した。

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