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西神中央駅前 ウェルアベニューマルシェ

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毎月20日、西神中央駅前のプレンティパークアベニュー(西区糀台)で西区の若手有機農家が中心となり、体・心・環境の健康に特化した「well avenue marche(ウェル アベニュー マルシェ)」略して「ウェルマル」を開催している。 (主催/一般社団法人農サイド、神戸市)

地域の人に「あそこに行けば体にいい食事も取れて、食材も買えるし、体も動かせる」と思ってもらえる地域の核になるマルシェを目指している。

取材日の3月20日は西区役所と並行する並木道で開催され、地元農家やパン屋など23のグループ、個人が出店。有機栽培の季節野菜やイチゴ、烏骨鶏の卵の販売、焼き立てパンに淹れたての温かいコーヒーや野菜たっぷりスープカレー、焼き芋、オーガニックのビーガン弁当、自然栽培・有機食材のグルテンフリースイーツなど、体にやさしいフードコーナーが並んだ。

岡山県勝田郡から毎月出店しているという「猪鹿家」は猪や鹿を原料にしたドッグフードの専門店。鹿肉のジャーキーや愛犬の歯みがきにと鹿角などを販売している。中でも珍しいのは鹿の胃の内容物を乾燥させた鹿グリーントライプで、愛犬の「腸活」ができる天然のサプリメントとして注目を浴びているそう。神戸市外国語大学の国際貢献ビジネス学生団体「BYCS」に所属する学生3人によるブースでは「ハンドクリームで持続可能な国際協力を」と呼びかけていた。

西区神出町にある兵庫楽農生活センターの研修生2人は採れたてのイチゴを販売。佐々木隆仁さん(36歳)は卒業後はイチゴ農家を、田中彩花さんはトマト農家を目指しているという。西区玉津町で独自の有機農法をあみだし、安全・安心を旨としたオーガニック健康野菜をレストランや通信販売などで提供している「炭育ち池上農園」の代表・池上義貴さんは多肉植物を栽培する徳力謙治さん夫妻など4人と「135」として出店。ほうれん草や水菜、わさび菜などの新鮮野菜を販売し、来場客は次々と買い求めていた。

たまたま休みで初めて訪れたという土方亜矢子さん(西区狩場台)は「インスタグラムで櫨谷にあるダンナパンが出店することを知り、やってきました」と話し「菜の花を見つけたのでからし和えと、ほうれん草でキッシュを作ります。地元のお店が多く、また来たいですね」と笑顔をみせた。自身も有機野菜農家6年目で仲間と出店している農サイド・マルシェ事業部の石野武さんは「地域には魅力的な人や物がたくさんあります。このマルシェで出逢いと発見を楽しんでほしいですね」と呼びかけた。

◆ウェルマルは毎月20日、午前10時~午後2時開催。雨天決行。
次回開催は6月20日(火)


「135」のメンバー

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