編集記事

西区

ナゾとき寺子屋in太山寺

記事 ナゾとき寺子屋in太山寺のアイキャッチ画像

2月25日(土)、太山寺(西区伊川谷町前開)で「ナゾとき寺子屋in太山寺」が開催された。参加した西区在住の小学生14人は太山寺を舞台に歴史人物のナゾときや、阿弥陀堂で漢字や計算問題などに挑戦する寺子屋体験を楽しんだ。(共催/神戸市西区役所、西区連合婦人会 協力/太山寺、学生教育団体LearnBo)

「ナゾとき寺子屋in太山寺」は神戸市外国語大学の学生を中心とする学生教育団体LearnBo(ランボ)による年に一度の恒例行事。3回目となる今年のテーマは「歴史人物」。チームリーダーの島田あかねさん(同大1年)が企画し、メンバー20人で準備し当日を迎えた。

島田さんは「まず、みんなでお寺をピカピカにしましょう!」と呼びかけ、子どもたちは学生12人と3チームにわかれて本堂と阿弥陀堂、境内を清掃。神戸市唯一の国宝である本堂の広い床や阿弥陀堂の渡り廊下を雑巾がけしたり、境内の落ち葉を集めたりした。初めて雑巾がけをする子どもたちも多く、運動感覚で清掃を楽しんでいた。
清掃後は阿弥陀堂にて辻井定宏住職による話があり「心の勉強をするのがお寺であり、祈願や追善供養がお寺の仕事」と伝えた。子どもたちは積極的に質問。「阿弥陀如来の後ろにある剣のようなものは何ですか?」については「光背と呼び、お釈迦様の48の誓いの言葉が入っている」と答えた。

続いて、学生たちが工夫を凝らして作成した地図記号や計算、漢字問題100問に挑戦。子どもたちは問題が書かれたプリントを手にし学生や保護者からアドバイスを受けながら解答、学生たちが答え合わせをした。学生から「すごい!」「さすがじゃん!」と声掛けがあると、子どもたちはうれしそうな顔で次々と問題を解いていった。色塗りを指示する問題もあり、用意された3枚の模造紙にカラフルなマジックで色塗りすると「太山寺」の文字が完成した。

4グループに分かれ「すきなこと」や「きらいなこと」「おたんじょうび」などを記入する自己紹介カードを使ってグループごとに自己紹介を行った。その後、島田さんが「では、境内に仕掛けられた20のナゾときにチャレンジにしましょう!わからなかったらヒントをくれるレインボーマンに聞いてね」と3色のテープを身につけた2人のレインボーマンを紹介。「ナゾときスタート!エイエイオー!」と気勢を上げ出発した。子どもたちは学生たちとチームで境内を歩いてまわり、徳川家康や坂本龍馬など歴史人物の「しゅっしんち」や「すきなたべもの」「とくいなこと」などのナゾをとき、学生たちが作成した「日本歴史人物じこしょうかいBOOK」の空欄を埋めていった。終了後は阿弥陀堂に戻り、全員で答え合わせを行った。島田さんは「歴史人物も〝ひと〟なので、自分と同じなんだなと思って勉強してください。自己紹介カードをこのBOOKに貼ると歴史人物の仲間入りができますよ」と笑顔で呼びかけた。

指宿維吹さん(狩場台小2年)は「雑巾がけが楽しかった」と笑顔。同級生の田中花奈さんは「問題は難しかったけど楽しかった。紫式部が気になった」と話していた。丸山さんは「子どもたちが楽しそうだったので大成功でした。大人でも難しい問題をゲーム感覚で取り組めたことがよかったかな」と笑顔で話した。

カテゴリー