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垂水区

「神戸・灘 おもちゃの病院」によるおもちゃの修理

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2月14日(火)ブルメール舞多聞(垂水区舞多聞東)2階ホールにて「神戸・灘 おもちゃの病院」によるおもちゃの修理が行われた。
主催/神戸・灘おもちゃの病院 共催/ブルメール舞多聞

「神戸・灘 おもちゃの病院」は壊れた子どものおもちゃを原則無料で修理するおもちゃドクターたちのボランティア団体。日本おもちゃ病院協会の会員で今は亡き坂本幾次さんが自宅で〝開業〟したことから始まった。2015年に同協会会員の加藤正博さんがグループ化し発足。
「じいちゃんが孫のおもちゃを直します」をモットーに、物を大切にする気持ちを持ってもらえればとの思いから定期的に活動している。

ブルメール舞多聞では毎月第2火曜日に開院している。この日は12人のおもちゃドクターたちがボランティアで参加した。壊れたおもちゃを病院に持ち込むとまずはじめに受付で、診察(修理)申込書に記入する。連絡先以外にも、おもちゃの名前、特色、使用期間、付属品の有無、症状、本来の動きなどの項目に自分の分かる範囲で問診表のように記入していく。記入が終わると次におもちゃドクターの座っているテーブルに移動し、おもちゃドクターに壊れたおもちゃを見せて、壊れた個所や、どうして壊れたかなどを口頭で説明する。話をしっかり聞いた上でおもちゃドクターは治療(修理)に取り掛かる。持ち込まれたおもちゃは、動く恐竜ロボット、ラジコンカー、電子音が鳴る太鼓に人形とさまざま。持ち込まれるおもちゃの数は1回の開院につき約50~60個だという。当日中に修理できるものは約半分ほどで、時間内に修理できない場合おもちゃは入院(一次預かり)となり、1カ月後の次回開院日に退院(返却)となる。修理の箇所で多いのは電池ボックス周辺の故障や配線の劣化など。時間内に修理のできないおもちゃは「ラボ」と称し後日おもちゃドクターが集結し、治療(修理)を行っている。

受付では診察以外にも、入院していたおもちゃの退院で受取りに来た人や、おもちゃ病院に興味を持った人の対応を行なっていた。同病院ではメーカー保証がある場合にはそちらを勧めることもある。おもちゃの中でもゲーム機・有害玩具(エアガンなど)・希少価値品・100V電源を使用するものなど修理を受け付けられないおもちゃもある。

加藤さんから誘われたことがきっかけでおもちゃドクターになり7年目の本岡啓伸さんは「お気に入りのおもちゃが壊れる度に、おもちゃ病院に足を運んでくれる方がいたりします。小さな女の子の前でお人形などを分解する時は夢を壊してしまわないかと少し心配になったりしますが、おもちゃの中身に興味のあるお子さんや修理できたおもちゃを見て喜んでくれる姿を見るのがうれしいです」と話した。田添壽昭さんは孫のおもちゃを修理したことがきっかけでおもちゃドクターになり3年目。「最初は修理できるおもちゃが少なかったが、先輩おもちゃドクターたちにいろいろと教わったりして修理できるものが少しずつ増えてきて楽しいです。大切な思い出をおもちゃと一緒に修理させてもらっています」と話した。

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