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須磨区

多胎児子育て教室

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1月10日(火)に須磨区役所2階健康教育室(須磨区大黒町)で、神戸市事業「多胎児子育て教室」が開催された。生後2カ月~2歳の双子をもつ親子4組と双子出産予定の妊婦1人が参加し、子育てに関する疑問や悩みを話し合った。この教室の運営にはひょうご多胎ネットが協力している。(主催/神戸市)

ひょうご多胎ネットは双子や三つ子などの親が中心となって運営するグループ。多胎児の妊娠・出産・育児を応援するため、兵庫県内外の関係者・機関・グループをつなぐネットワーク。各区役所・支所の保健福祉課と連携し「多胎児子育て教室」を定期的に開催している。
当日はひょうご多胎ネットのメンバーと区役所の保健師、保育協力者が参加者を迎えた。親子が会場に到着するとメンバーから「久しぶり~」や「大きくなったね」と声掛けがあり、笑顔が飛び交った。まず、司会進行役の同会メンバー・宇多圭以子さんが「成人した双子の母です」と自己紹介。3人のメンバーも「双子がいます」とそれぞれ自己紹介をし、場の雰囲気を和ませた。

室内にはマットが敷かれ、スタッフが乳児をあやしたり幼児とおもちゃで遊んだりするそばで、参加者は輪になって座り、一人ひとり近況報告を行った。間もなく妊娠8カ月を迎える参加者からの産院に関する悩みには参加者同士でアドバイス。夫の育児休暇が終わった後、3歳の兄弟の保育園の送り迎えが心配という夫婦に対して、宇多さんは「二人で頑張ろうと思わないで、皆さんに助けてもらいましょう」と地域で子育てを助け合うファミリーサポート制度や家事・育児サービスが受けられる「神戸市多胎児家庭ホームヘルプサービス」の案内を行った。保健師からは「神戸市産後ケア事業」は「ママのリフレッシュになります。おいしい食事を食べて休養したり授乳の相談ができます」と案内。参加者からは「産後4カ月目で産後ケアを受け、やっと眠ることができた」「宿泊して本当によかった」と産後ケアに関する感想があった。参加者はリラックスした様子で、管理入院や出産費用、帝王切開後の痛みなど、当事者にしかわからない話に花を咲かせた。

須磨区の夫妻は「初めて双子をもつ人たちと関わることができて楽しかったです。子どもの送り迎えのサポートを知ることができよかった。また参加したい」と笑顔。葉山はるきさん、あかねさん夫妻(長田区)は「2回目の参加でしたが、息抜きになりました。情報が得られてよかった」と話した。参加者同士で「また会いましょうね」とコミュニケーションを取る様子もみられた。

同会・宇多さんは「神戸市内の7区役所で定期的に開催しています。お住い以外の区でも参加できますので、ぜひ利用してください」と呼びかけた。

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