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市立須磨海浜水族園(須磨区若宮町)教えて仲谷先生! メガマウスザメの謎の 生態に迫る特別展示

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12月11日(日)は、メガマウスザメの解剖にも携わった「さめ先生」の愛称で知られる北海道大学の仲谷一宏名誉教授による特別講演会「教えて仲谷先生!メガマウスザメの謎の生態に迫る」が開催され、多くの人が足を運んだ。市立須磨海浜水族園では、昨年12月9日(金)から1月15日(日)までの期間限定で、「幻のサメ」と呼ばれるメガマウスザメの全身骨格標本の特別展示が行われた。(主催/市立須磨海浜水族園)
メガマウスザメとはネズミザメ目の巨大ザメで、大きいものは全長7メートルになる。1976年にハワイで発見され、メガ・マウスという名の通り特徴的な大きな口を持つことも話題になった。新科・新属・新種の非常に珍しいサメとして、正式に報告されたのがわずか40年前のこと。ジンベエザメやウバザメ同様に、オキアミなどプランクトンを主食とすることはわかっているが、年齢や生殖方法などの生態、生息地などもまだわかっておらず、現在も謎のままになっている。
今回展示された全身骨格標本は、2017年5月に房総半島の南、館山市洲崎定置網に入網したメガマウスザメを、2018年2月に仲谷名誉教授らにより公開解剖。大型ザメでは世界初となるプラスティネーション加工(含浸加工)が施され、2018年12月より千葉県の鴨川シーワールドで一般公開。今回が西日本で初めての展示となった。
講演の中で教授は、メガマウスザメは喉の皮膚がゴム状に伸び縮みする構造になっており、エサであるプランクトンを食べるときは大量の水とともにすくい取って食べると推定されていると説明。今回展示された標本は餌を食べるときの、口を開け大きく喉を膨らませた様子が再現された。また、メガマウスザメは他のサメに比較して胸ビレが柔らかく、その胸ビレを器用に使うことができゆったりとした泳ぎ方をすると話した。


メガマウスザメ講演

集まった人たちの中には、スマホや手帳にメモを取りながら教授の話に熱心に耳を傾ける人も多く、講演後の質疑応答では何人もの手が挙がった。その後、希望者は標本を間近で見て手で触れ、短時間ながら仲谷名誉教授や水族園スタッフに直接質問をする時間が設けられ、長蛇の列を作った。長田区から訪れた工藤柚乃さん(中3)は「楽しかったです。生きものが好きで、今回の展示で仲谷先生の講演があると知って絶対に行かなきゃ!と思って来ました。将来は生きものの研究をする道に進みたい」と目を輝かせていた。


標本を見て触れながら直接質問

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