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西区

パラスポーツ体験会(市立西体育館)

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西区40周年エンジョイスポーツプロジェクト第4弾「パラスポーツ体験会」が、12月11日(日)に市立西体育館(西区春日台)にて開催された。神戸学院大学のスポーツサイエンス・ユニットの学生32人が中心となって運営し、市内の小学生とその保護者約50人が参加した。

神戸市西区役所、西区総合型地域スポーツクラブと神戸学院大学のスポーツサイエンス・ユニットが連携して西区制40周年記念を盛り上げるべく、昨年度から行っているエンジョイスポーツプロジェクトの一環として開かれた。神戸市では、2024年に総合運動公園ユニバー記念競技場にて、東アジア初となる世界パラ陸上競技選手権大会を開催予定であり、パラスポーツの魅力を多くの人に伝えるために企画された。今回体験するパラスポーツは、ボッチャと車いすバスケットボール。参加者は半分に分かれ、前半後半でそれぞれのパラスポーツを体験した。

車いすバスケットの指導をするのは障害者スポーツ振興センターの辻綾さん。学生の時にボランティアで車いすバスケットボールと出会い魅了された。30年間車いすバスケットの現役選手として活躍し、現在は審判もこなす。競技用車いすの操作方法や普通の車いすとの違いなどを分かりやすく説明。最初は操作に慣れるために、大学生が補助でつきながら運転の操作の練習をし、一緒に鬼ごっこを行った。
シュートの練習後、子どもたちのチーム同士や大学生と保護者の混合チーム同士で試合に挑む。ゲームを進めていくうちに車いすからのシュートやドリブルにも慣れ、同点が続く白熱した試合が繰り広げられた。親子で参加した立川惣一朗さん(玉津第一小4年)と母親の園子さんは見事にゴールを決めた。園子さんは「とても楽しい。上半身の力だけでシュートをするのはとても難しかった」と初めての体験を語った。講師の辻さんは「学校への車いすバスケットの出張授業も行っている。要望があればいつでも言ってほしい」と笑顔で話した。

また体育館の半分では3チームに分かれ、ボッチャの試合が行われた。大学生と小学生の混合チームが目標となる白いジャックボールの近くにいいボールを投げると「ナイスボール!」「すごい!」と盛り上がった。西区役所まちづくり課の担当者も「ボッチャは目標となる白いジャックボールを動かすこともでき、最後の一投まで勝敗が決まらず、頭を使う競技で老若男女問わず楽しめる」と話す。講師の辻さんは「パラスポーツはほかにもたくさんある。ぜひ体験してほしい。そして今日楽しかったこと、競技を通じて感じたことなどを家の人と話してほしい」と締めくくった。

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