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元気に百年いきいきセミナー「ほんとは怖~い!いびきの話」

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「元気に百年いきいきセミナー『ほんとは怖~い!いびきの話〜睡眠時無呼吸症候群の診断と治療〜』」が10月28日(金)神戸市立婦人会館(中央区橘通)で開催された。

同講座は神戸百年記念病院(兵庫区)の医師が講師を務める定例開催の講座で、今回の講師は耳鼻咽喉科の髙岡亮裕医師。  はじめに「いびきで心配なのはいびきが止まっているとき、呼吸も止まっていないかです」と話した。寝ている間に気道がふさがり呼吸が10秒以上止まってしまう状態を睡眠時無呼吸症候群という。肥満の人に多くみられるが、肥満の人に限らず骨格の形態や高齢による首周辺の筋肉低下により気道がふさがれ、睡眠時無呼吸症候群の原因になる。

睡眠時無呼吸症候群は、寝汗・夜中頻繁にトイレ・寝相が悪い・集中力の低下・日中の強い眠気・倦怠感・早朝に頭痛・高血圧・糖尿病・うつ状態・脂肪肝・逆流性食道炎・心疾患などさまざまな合併症を引き起こす恐れがある。重症を放置することで命に関わることもある。また、夫婦仲への影響も大きく、いびきがうるさくて眠れないのが原因でパートナーがいらいらして、翌朝夫婦ケンカに発展しやすいというデータもある。

睡眠中に起こるため、自分では気づきにくく「先日は、赤ちゃんの夜泣きといびきで眠れないと奥さんに言われて受診しに来た人がいました」と話し、家族に指摘され受診する人が多いという。検査は、自宅で出来る検査または入院して行うポリソムノグラフィー検査(寝ている間に脳波・腹部胸部の動き・心電図・眼球運動・血液中の酸素量・睡眠の深さを調べる)がある。治療法についても説明があった。軽症から中等症はマウスピースを用い、下あごが気道をふさぐのを防止する。中等症から重症は「CPAP」という、寝ている間鼻に装着したマスクから空気を送り込むことによって狭くなった空気の通り道、気道を押し広げる治療法を用いる。「睡眠は健康的な生活の基本です。自宅で簡単に検査することも出来ますので、少しでも気がかりがあれば受診をおすすめします」と、髙岡医師は締めくくった。

兵庫区から参加した女性は「私自身いびきをするので受講しました。合併症の話を聞いたら少し怖くなりましたが、知ることが出来てよかったです」と話した。北区から友人と一緒に参加した女性は「夫にいびきを指摘されたことがあるので、いい機会でした。先生の話も分かりやすくて自分の不調についても確認出来ました」と満足げに話した。

問い合わせ先/ 神戸市立婦人会館 TEL(351)0861

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