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市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合) 市立須磨翔風高等学校2年生 加賀愛理さん(N’ism) ダンスの世界大会で優勝!連覇達成!

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市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合)2年の加賀愛理さんが所属するダンスチームN`ism(エヌイズム)が今夏、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたダンスコンテスト「World Of Dance Championship(ワールド・オブ・ダンス・チャンピオンシップ)」で優勝を果たし、史上初の連覇を達成した。
世界50以上の都市で予選が行われ、日本大会は4月に横浜で開かれた。N`ismは圧巻のパフォーマンスでチーム部門の優勝に輝き、アメリカで開催される決勝大会出場権(全2部門でスコア80点以上の各上位3チーム)を獲得した。7月31日にロサンゼルスで世界各地の予選通過チームが出場する本戦が開催され、2部門それぞれ10位以内に入賞すると翌日の決勝大会に進むことができる。同チームは本戦でも1位通過を果たし、勝ち残った上位各10チームがワールドファイナル(決勝大会)で世界一の座を賭けて競った。そして見事、世界の頂点に立ち2019年に続く連覇となった。同大会は新型コロナウイルスの影響で今年3年ぶりに開催。2019年にチームは世界一となり、2016年から4年連続で日本のチームが優勝を飾っており連覇へのプレッシャーや不安で押し潰されそうになったという。「憧れだった舞台に出場できるだけでもうれしいのに優勝と聞いた瞬間、今までの大変だったことが全部吹き飛んだ。100点満点の納得がいくダンスだった」と満面の笑みで喜びを語った。
作品名は「怒り心頭」。コロナ禍やウクライナ侵攻など昨今の世界情勢を受け、世の中に対する感情をむき出しにして叫び、怒り狂って踊る姿をコンテフュージョンジャズとアクロバティックな要素を取り入れた独自のスタイルで表現した。生身の人間の感情をイメージしたという全身タイツの衣装は無機質でグロテスクな雰囲気が漂い、日本のホラ―を体現するような独創的な世界観を演出。世界の舞台で高い身体能力を披露した。


N’ismのメンバーとスタッフ

N`ismは2018年に結成されたダンスチームでコレオグラファーNORIさんがプロデュース。メンバーは14歳~20歳の12人で中高生4人を含む学生が11人を占める。昨年の東京パラリンピック閉会式の出演などさまざまなイベントのほか、国内外の大会に出場している。6歳からダンスを始めた加賀さんは中学3年の時にN`ismの新メンバーオーディションを受け、メンバー入りした。妖怪ダンス集団と呼ばれているチームの強みは「シンクロ率が高く憑依する表現力」と胸を張る。加賀さんはダンスの魅力を「全身で表現できるところ。言葉が通じなくてもダンスで繋がることができる」と話す。実際に大会では「パフォーマンス中に大きな声援で盛り上げてくれたり、感想を伝えてくれる人や褒めてくれる人もいてダンスは国境を超えると実感した」と振り返る。今後はチームの活動だけにとどまらず1人のダンサーとして、積極的に大会に出場して踊る姿を多くの人に見てもらいたいと話す。「これからもずっとダンスに携わっていきたい」と目を輝かせた。


優勝トロフィーと一緒に

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