魚を釣って食べて学ぶ 体験型教育施設「KAIKENの釣り堀」オープン!マリンピア神戸「さかなの学校」
9月10日(土)、マリンピア神戸内の「さかなの学校」(垂水区海岸通)に食と学びをテーマに釣りが楽しめる「KAIKENの釣り堀」がオープンした。釣りを楽しんだ後は、スタッフと一緒に魚をさばき、その場で食べることができる施設で、大勢の親子連れが魚とのふれあいを楽しんでいる。
釣り堀を運営するのは兵庫ベンダ工業株式会社(本社/姫路市)の海洋水産研究所(KAIKEN)。創業以来、製造業としての「モノづくり」を主な事業としながら、「IT」「映像」のほか、すべてを包括する「教育」へと事業を拡大。2021年よりネットワークや知識等を蓄積してきた海洋分野における新たな事業領域として「海洋水産技術研究所(KAIKEN)
」を新設。その事業の一環として、魚を釣ってから食べるまでを体験することで生態系の循環を意識し、海洋・水産の持続可能な未来について「考えたくなる場」になればと、さかなの学校と協力し「KAIKENの釣り堀」をオープンした。
釣り堀には2種類の水槽が用意され、1つには食卓でおなじみのアジとサバ、もう1つには水揚げされてもサイズなどの理由で市場に出回らない未利用魚・低利用魚と呼ばれる魚が泳いでいる。参加者は仕掛けがセットされた釣竿やバケツなど一式を手に、水槽横にある階段を上り、デッキから釣り糸を垂らした。デッキに設置された計8台の モニターには、水槽内の水中カメラの映像が映し出され、参加者は魚が餌に食いつく様子を観察しながら、釣りを楽しんだ。その後、参加者はスタッフから魚についての話を聞きながら釣った魚を一緒にさばき、調理スタッフによりおいしそうにソテーされた釣りたての魚を味わった。
灘区から家族4人で参加した川田愛子さんは「子どもたちが生きた魚をさわる経験ができてよかった」と笑顔。魚が大好きという長男の清史郎さん(6歳)は「うろこがついていて面白かった」と喜んでいた。兵庫区から母親と参加した平田心さん(4歳)は調理した魚を食べながら「おいしい。楽しかった」とはにかんだ。東灘区から新聞を見て来たという参加者は「別のところで一度釣りをしたが、釣れなくて、ずっと釣れなかったと娘に言われ続けていた。今日は釣ることができてリベンジができました!」と安堵した様子だった。
施設では釣りのほか、「水中ドローン体験」もできる。自社の技術を活かし、釣り堀に使う水槽も作製した兵庫ベンダ工業の事業戦略部部長の藤井祥平さんは「魚と触れ合う一歩として気軽にお越しください」と呼びかけた。
※釣り体験は午前10時半から1時間ごと(午後0時半を除く)、各回8組まで(1組あたり最大3人)。1800円で、釣れない場合でも2匹提供される。受付時間は午前10時~午後4時半。小学生以下の子どもが参加する場合、18歳以上の付き添いが必要で、同伴、見学は200円。
問い合わせ/TEL(706)5550
メールアドレス/
sakana@marinpia.com