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スイング・ジャズ・クルーズ2022(神戸ハーバーランド)

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9月10日(土)、11日(日)の両日、神戸ハーバーランド周辺の4会場(スペースシアター・高浜岸壁・モザイク希望の広場・カルメニ正面玄関前)で、野外ジャズライブ「スイング・ジャズ・クルーズ2022」が開催され、買い物客でにぎわう街に軽快な音色が響いた。(主催/スイング・ジャズ・クルーズ実行委員会)

関西の大学でジャズ研究会に所属する学生らが「大学生の手でジャズを、神戸を盛り上げる!」という理念のもと、活動している学生団体が主催するイベント。今年は神戸大学、甲南大学、関西学院大学など7大学から実行委員26人が企画運営全般を担った。2008年に始まった同イベントは今年で15周年を迎えるが新型コロナウイルスの影響で2020年はオンライン配信、2021年は中止を余儀なくされ、3年ぶりの野外ライブとなった。大人数編成の「ビッグバンド」や少人数の「デュオ」「トリオ」など学生を中心に社会人を含め2日間で56団体、約350人が出演した。

今年のテーマは「つなげる」。実行委員長の神戸市外国語大学3年、森安愛莉さんは「神戸の街と人を音楽の力で繋げたい。そして歴代の先輩から受け継ぎ、後輩へと今後も繋いでいきたいという想いを込めた」と話した。また、今回はスィングやフュージョンなど演奏される音楽ジャンルや演奏編成で会場を分け、好みに応じた観覧ができるように工夫したという。同志社大学軽音楽部5人による「GABBERLOOP(ガバループ)」は今年7月に結成し、この日が初舞台。「めちゃくちゃ楽しかった」と声を弾ませた。神戸大学軽音楽部JAZZ16人による「KOBE Mussoc Jazz Orchestra(神戸マソック・ジャズ・オーケストラ)」は3曲を披露。5分間にも及ぶサックスソロを披露して、会場から割れんばかりの拍手を浴びた井上優佑さん(4年)は興奮冷めやらぬ状態で「やり切りました!」と達成感をにじませた。

秋晴れの空の下、各会場で熱いステージが繰り広げられ観客らは体を揺らしたり足でリズムを取るなど思い思いにジャズを楽しんでいた。買い物帰りに立ち寄ったという野崎文也さん、貴美子さん夫妻(垂水区)は「さすがジャズ発祥の街ですよね。ノリがよく聴きごたえがありました」と満喫した様子。2日間のラストを飾ったのはジャズミュージシャン広瀬未来さん率いるカルテット。トランペットの音色が心地よく響き渡り幕を閉じた。自身もトロンボーンで出演した森安さんは「企画から運営まで自分たち学生がすべて担当したので大変だったが、買い物ついでに立ち止まって聴いてくれたり多くの人が楽しんでくれたのがうれしかった」と笑顔を見せた。


右から森安愛莉さん廣瀬隼也さん

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