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西区

国際交流の夕べ「なでしこの盆」(神戸ワイナリー)

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8月27日(土)神戸ワイナリー〈農業公園〉(西区押部谷町)で国際交流の夕べ「なでしこの盆」が開かれ、留学生や大学生のほか多くの家族連れで賑わった。(主催/神戸市西区連合婦人会、後援/一般財団法人・神戸農政公社、神戸市西区役所)

日本の夏の風物詩である盆踊りを通して日本の伝統文化の魅力を留学生をはじめ外国の人に伝えるとともに、若い世代と地域住民のふれあいの場を設けて地域交流・国際交流を図ることを目的に催されている毎年恒例のイベント。新型コロナウイルスの影響でこの日は3年ぶりの開催となり、開場前から待ちきれない多くの人で賑わいをみせていた。また、浴衣を着て踊ってもらおうと留学生や大学生、外国人講師を対象に浴衣の無料レンタルと着付けがあり事前申し込みの53人が色とりどりの浴衣を身にまとった。西落合中学校で英語教師をしているバッターシールド・デジリさんは「浴衣を着たのは初めて。可愛くて気に入っている」と笑顔で話した。
会場では神戸市外国語大学の学生ボランティア14人が司会や通訳を担当。日本語と英語で司会進行をし、着付けの説明も英語で対応していた。ステージでは同大学フラメンコ部、ダンス部、ベリーダンス部の学生らが日頃の練習の成果を披露。音楽が流れると会場では体でリズムを取ったり踊り出す人もいて盛り上がっていた。ほかには、おでんやフランクフルト、かき氷の模擬店が並び、スーパーボールすくいは子どもたちに人気があった。

日中の暑さが和らぎ陽が落ちた頃、お待ちかねの盆踊りが始まった。提灯のあたたかな灯りが会場を彩り、太鼓や笛の音が響き渡るとやぐらの周りにどんどん人が集まり大きな輪ができた。伝統的な音頭や民謡以外にも「ダンシングヒーロー」や「おどるポンポコリン」が流れ、歌いながら踊ったり終始笑顔があふれた。熟知した振り付けで踊っていた清水健人さん(井吹東小4年)、治人さん(同1年)兄弟は「盆踊りが大好き。みんなで輪になって踊るのが楽しい」と笑みをこぼした。母親の治美さんは「久しぶりの開催なので楽しみにしていました」と話した。

主催者の西区連合婦人会の井上智津子会長は「西区には6大学ありますが、留学生と区民との国際交流の機会が少ないので、触れ合う場になればと15年前に始めました。今年は外国の方の参加が今までで一番多く、大いに盛り上がりました」と語った。


神戸市外国語大学フラメンコ部

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