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離乳食の作り方講座(健康ライフプラザ)

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「離乳食の作り方講座」が9月8日(木)に健康ライフプラザ4階ライフキッチン(兵庫区駅南通)で、生後5~6カ月児の保護者を対象に開催された。
新型コロナウイルス感染症の影響により、前年度まで保護者1人での参加に限っていたが、今年度から2人まで可に変更。当日は14組のうち4組が夫婦での参加だった。

まず管理栄養士より離乳食を始める目安の月齢および発育(首がしっかりすわっている・ささえてあげると座ることが出来るなど)についての話から始まった。母子手帳交付の際に妊娠中から子育て期の総合テキストとして一緒に渡される「すくすくハンドブック」に沿って説明。離乳食はまだ始めていない参加者が大半で、熱心にうなずきながら聞いていた。
実演では、炊飯器で家族のお米と一緒に炊くつぶし粥の作り方を教わる。続いて人参・じゃがいも・ほうれんそう・豆腐・かぼちゃの赤ちゃんに食べやすい調理方法の説明を受けた。参加者たちも実際に豆腐をつぶす、にんじんをすりおろすなど離乳食作りを体験した。滑らかな状態にするのに苦戦する参加者には「叩きながらの方がつぶしやすい」とアドバイスも。
実演はその後、鯛・たまご・ささみと続いた。また、バターやベビーフードが使用出来ること、冷凍保存に製氷皿を利用すると作りやすいといった説明も行われた。解凍には必ず火を通すという注意もあった。
最後に離乳食の試食が行われ、夫婦で参加していた灘区在住の父親は「イメージしかなかったので実際の味の薄さや食感は参考になる」と話し、母親も「体験してみて工程を知ることが出来たので、調理時間を考えて準備しようと思った。ちゃんと食べてくれるのかといった不安もあるが、食べることより習慣が大切と話を聞いたので夫婦で協力して楽しもうと思う」と話した。西区玉津町から参加の母親も「試食は美味しかった。肉の味の薄さは慣れなかったが、トロミ具合の食感を知ることが出来てよかった。作り方はネットで見ていたが、実際に目の前で見ると改めて参考になった。また離乳食を始めるタイミングに心配があったので参加してよかった」と話した。
講座には月齢ごとの離乳食の展示もされており、今回の実演内容も含め、スプーンで触れて固さやトロミ具合を知ることが出来た。講義の後には個別の質問を受付。歯が生えていないが進めてもいいのかという質問には、歯茎で食べられる食事で進めるといいと回答。料理に自信がないという悩みには、市販のベビーフードも取り入れて食事の用意が負担にならないよう、楽しく習慣づけることを大切にするのが大事と伝えた。

神戸市より委託を受けて同講座を開催しているNPO法人食ネットの理事・村上寛子さんは「日曜日にも開催することで、夫婦の参加が増えました。お父さんも熱心にメモをとっていて、和気あいあいと受講されている。父親も参加出来る機会があることは、とても良いことですね」と話した。神戸市健康局健康企画課の金澤まき子さんは「参加者からとても満足との声を多くいただいています。コロナ対策しながら工夫して続けていきます」と話した。
講座は毎月数回(日曜日を含む)開催。4カ月健診対象者に案内を送付している。

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