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須磨区

市立須磨翔風高校がボックサンと連携 オリジナルケーキ販売

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市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合)でマーケティングを学ぶ3年生の生徒が、老舗洋菓子店「神戸洋藝菓子ボックサン」と連携しオリジナルケーキを開発、製造。今月13日より店頭販売される。

この試みは同校3年生のマーケティングの授業の一環として、ボックサン東須磨本店の協力を得て実現。生徒たちは、市場調査や商品企画、広告・宣伝の実施や販売計画の立案、販売促進のための広報活動、さらに販売後の売れ行きの状況を分析するなど一連の流れを体験学習する。
今回のオリジナルケーキ製造にあたり、生徒たちはどのような商品が売れるかを知るためにまず3年生全員へアンケートを実施。その集計結果をもとに受講生全員がケーキの企画案を提出。全校生徒による投票を参考に、同店パティシエが商品化する3品を選出した。9月5日(月)にはボックサン東須磨本店厨房で、先に決まった2品の試作会が行われた。今回のプロジェクトリーダーであり「秋のチーズケーキ」考案者である吉野咲枝さんと「ボックしょうたん」考案者である中川凌輔さんが実際にケーキ作りに挑戦。将来の夢はパティシエと語る吉野さんは「貴重な経験。自分の夢の実現に近づけた気がしてうれしい」とにっこり。考案したケーキは、紫芋&かぼちゃの色と校章をかたどったチョコが目を引く。「甘さを控えて、食べた誰もが幸せな気持ちになれるケーキを目指した」と話した。
野球部副主将でもある中川さんは、同校のキャラクターである「翔たん」をアレンジしたデザイン。「本来の翔たんは青色ですが季節も考えてマロンのブラウンに。ケーキの下に敷くシートを制服と同じチェック柄にして翔風らしさを表現した」と話した。キャッチーなネーミングや、小麦の価格高騰を受けスポンジではなくマロンクリームをたっぷり使うなどの工夫も光る。
マーケティングを担当する尾崎正博教諭は「ボックサンは須磨区に本店があり生徒たちも親しみを持っている。日頃教科書で学んでいるマーケティングの具体的な内容を実践の中で学べる良い機会でもあり、店頭販売では地域の方と直接交流できることも大きな学びになる」と期待を寄せた。

もう1品、香月侑真さん考案の「チョコ風味のモンブランケーキ」を加えた3点のケーキが、10月13日(木)から10月31日(月)まで店頭に並ぶ。
「秋のチーズケーキ」と「ボックしょうたん」は須磨パティオ店と白川台店で「チョコ風味のモンブランケーキ」は先の2店舗を含む市内全10店で販売される。販売期間中、須磨パティオ店では生徒たちが交代で店頭販売を行う。
時間は月・火・木・金曜日は16時半から19時まで。水曜日は15時半から18時半まで。なお、ケーキは店舗の営業時間内ならいつでも購入可能。


中川凌輔さんと吉野咲枝さん

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