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須磨区

JFAこころのプロジェクト 夢の教室

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2019年2月27日号【須磨区・西区版】掲載

2月4日(月)現役プロハンドボール選手の銘苅敦(めかるあつし)さん(北陸電力ブルーサンダー所属)が、市立美賀多台小学校(西区美賀多台)を訪れ、5年生を対象に「夢の教室」を実施した。

前半は体育館でゲームを行った。肩幅が広く背の高い銘苅さん。あいさつ代わりのバレーボールの遠投では体育館の後ろの壁まで飛んでいき、生徒たちは興奮して「すごい!」「オーラが違う!」などと口々に叫んだ。ゲームはボールを使った「だるまさんがころんだ」。元Jリーガー安永聡太郎さんがアシスタントを担当。一般的なルールでは鬼が見てない隙に前へ進むが、このゲームではクラスの代表が頭上高くボールを投げてキャッチする間に前へ進み、3回投げて全員が20m先のサークル内に入ることを目指す。3回目はボール2個を同時に投げる。生徒たちは銘苅選手と作戦会議し「できるだけボールを高く上げよう」「せーのって、みんなで声合わそう」と積極的に意見を出したが、ボールのキャッチが難しく全員到達はならなかった。岡本茉優さんは「相談を通してクラスの絆が深まったと思う」と話した。安永さんは「大切なのは成功に向かって全員で少しずつでも積み上げていくことだよ」と話した。

後半は教室での授業。スーツ姿で登場した銘苅さんが、ハンドボールを始めた経緯や海外リーグ移籍、現在までの道のりを語った。スペインリーグ生活の辛かった時期に鏡に映った自分のダメな顔に愕然とした経験があったという。表情から変えてみようと決意した結果、自分と周りの人も変えることが出来たという。「僕はハンドボールを通して目の前の人を幸せにする。それが広がることで世界平和に繋がると思っている。みんなにも夢を見つけてほしい。ドリームキラーに負けないで !」と締め括った。  石川遥太くんは「有名な選手が来ると思って昨日の夜寝れなかった」と話した。室町一輝くんは「人生は山あり谷ありの説明と、あいさつの大切さが印象に残った」と言い、その場の全員が賛同。「いつも校長先生が話している、あいさつの大切さと繋がった」と笑顔で頷いた。

 

平成19年から日本サッカー協会(JFA)の事業の一環として実施されている「夢の教室(ユメセン)」。さまざまな競技で活躍するアスリートが学校へ赴き、子どもたちに夢を持つことや仲間と協力することの大切さを伝える取り組み。

 

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