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垂水区

知っとった?タコって貝のなかまなんやて!アジュール舞子(垂水区海岸通)

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7月9日(土)、no舞子(垂水区海岸通)にて今年度第1回目となる、こうべエコちゃれゼミ「知っとった?タコって貝のなかまなんやて!〜舞子の海にいるたくさんの生きものにふれて、先生にいろいろ教えてもらっちゃおう〜」が開催。1600人を超す応募者の中から選ばれた90組180人の親子が参加し、海の生きものとのふれあいを楽しんだ。
砂浜での受付を済ませると、有志のメンバーを中心に講座開始まで海辺のゴミ拾いを実施。レジ袋やトングが貸し出され、参加者は水辺や砂浜のいたるところに点在するお菓子の包み紙やストロー、発泡スチロールなどのゴミを拾っていった。母親と一緒に砂浜の石をひっくり返して細かいゴミを拾っていた女児は「こんなにゴミが多いとは思わなかった」と驚きの声をあげた。最初にオニオコゼなど気をつけたい海の危険な生きものなどについての説明を受けた後、海へ入り生きものの採集がスタート。
参加者はそれぞれに持参した虫取り網や虫カゴ、バケツを使ってヤドカリなどの生きものを採集。採集できた生きものはタッチプールに展示し、実際に手でふれてみたり、じっと観察したりした。

スタッフにウニを手のひらに乗せてもらっていた児童は、ウニの動きに目を丸くしながら「トゲトゲが痛くない!」と大喜び。大きなアメフラシにさわって「ぷにぷにしてる」と笑顔がこぼれる児童も。続いて、採集した生きものについて須磨海浜水族園のスタッフ講師による解説と、海の生きものにまつわる話があった。ヤドカリは成長するにつれて新しい貝殻に着替える。サザエのような大きな貝殻をつけたヤドカリもいれば、中にはペットボトルのキャップなどのプラスチックゴミを背負うヤドカリもいるという話に、参加者たちは息を呑んでいた。
企画・運営に携わった一般社団法人アースパルKOBEの大嶋俊英さんは「たとえば、『気候変動で生きものが減っているから、生活のあり方を変えていこう』と講義をしても従来の生活をガラッと変えるのは難しい」と話す。身近な生きものを実際に捕まえる、ふれるという体験を通して気づくことが大切。砂浜も海もパッと見るときれいだけど、よくよく見るとゴミがある。それに気づいたことで次のアクションに繋がればと思う。「今日のように親子で参加することで共通の話題ができて、親子で話をする中で子どもの言葉に大人が気づかされることも多い。私たちも勉強になっています」と話した。
こうべエコちゃれゼミでは、9月17日(土)の「親子でやってみよう!エコ・クッキング」などの講座やクリーンセンターの見学など、親子で環境学習に親しめる企画を今後も予定している。
詳しくは神戸市環境学習イベント「こうべエコちゃれゼミ」公式サイトへ。

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