編集記事

垂水区

垂水区五色山 五色塚古墳まつり2022

記事 垂水区五色山 五色塚古墳まつり2022のアイキャッチ画像

6月18日(土)、「五色塚古墳まつり2022」が開催された。悪天候や新型コロナウイルス感染拡大の影響により3年連続で開催が見送られてきたが、この日は多くの市民がつめかけ賑わいを見せた。
淡路島を臨み、明石海峡を見下ろす絶景に築かれた全長194mに及ぶ兵庫県最大の前方後円墳である五色塚古墳。全国的には40番目前後の規模とされているが、同時期(4世紀)のものと比較すると、奈良県北部の佐紀古墳群に比肩する大きさである。閑静な住宅地にあり、誰もが気軽に立ち入ることのできる全国でも数少ない古墳のひとつであり、市民にとっても親しみのある史跡。
感染対策を講じた上での開催となった同まつりは、スタート前から沿道に多くの人の姿が見られた。午前の部の「古墳時代パレード」は、古墳時代の衣裳に身を包んだ地元・霞ヶ丘小学校6年生の有志が、事前に授業で作成した埴輪を手に持ち古墳周辺をパレード。加古川市を中心に活動している、韓国の伝統打楽器であるチャンゴを楽しむ団体「こるもっきる」メンバーによる演奏に乗って、垂水の観光大使キャラクターごしきまろを先頭に色とりどりの古代衣裳をまとった小学生たちの長い列が続いた。
途中、墳丘で模擬葺石設置作業を行い、再び演奏に乗せて墳頂までパレード。墳頂に到着すると、手に持っていた埴輪を並べて大きな輪になり、全員で元気いっぱいに沖縄伝統芸能のエイサーを舞った。生徒たちが手に持って鳴らしていた太鼓は、ダンボールやビニールテープを使って各自が手作りしたもの。


古墳時代パレード

パレードに参加した生徒たちは「始まる前は緊張したけど、パレードの間も雨がそれほど降らずたくさんの人が来ていて楽しく参加できた」、「お祭りが開催されてよかった。これからも続いてほしい」と声を弾ませていた。
午後の部の「古代体験」は、柔らかな石を削って作る「勾玉づくり」や、「土器・埴輪づくり」、無料で参加できる「火おこし体験」などのブースが用意され、多くの親子連れが行列を作った。小雨がぱらつく中、地域の文化財を通じて歴史に触れることできるイベントを、大人も子どももともに楽しむ様子が見られた。
主催の神戸市埋蔵文化財センターでは7月、8月の夏休みを中心に、「 勾玉をつくろう」や「銅鐸をつくろう」、「古代の染物を体験しよう」など親子そろって参加できる考古学講座を予定している。事前応募制、応募者多数の場合は抽選。講座の申込用紙は埋蔵文化財センターのホームページからダウンロード可能。詳細は埋蔵文化財センターのホームページを参照。

https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/instituti

カテゴリー