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絵手紙を書きませんか(コミスタこうべ)

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5月12日(木)「コミスタこうべ(神戸市生涯学習支援センター)」(中央区吾妻通)で、一日体験教室「絵手紙を書きませんか」が開かれ、定員の10人が参加した。

交流と学びの場であるコミスタこうべでは「KOBEまなびすとネット」の生涯学習市民講師による一日体験教室を毎月実施。運動・芸術・英会話・子育てなど多岐にわたるテーマで開かれ、これまで多くの市民が学び体験をしている。この日の市民講師は岸本まゆみさん。

絵手紙とは絵のある手紙を送ること。岸本さんは「心を込めて描くと相手に気持ちが伝わるので上手に描こうと思わず、自然に描きましょう。『ヘタでいい、ヘタがいい』をモットーに下書きなし、お手本なしの一発勝負!」と説明した。まずは筆の持ち方を習い、半紙に墨で線の練習。上から下へゆっくり線を引き、次は下から上へ。直線や曲線、文字(名前)の練習を行った。太い線は力強さ、細い線は柔らかさが出るので線の太細、文字の大小、ほかには墨の濃淡やにじみで言葉をさらに効果的に表現することができる。また書道と違って「はらい」や「とめ」は不要で、活字体を基本に読みやすい文字で描くのがポイントだという。

一通り学んだ後は今回の題材となる「起き上がりこぼし」が参加者に配られ、実際に絵手紙用のハガキに挑戦。「手作りなので全部違う表情をしています。自分だけの起き上がりこぼしを描いて」と岸本さんからアドバイス。最初にハガキのどの位置にどれぐらいの大きさで描くのか思案を巡らせた後、墨で輪郭線を描いて好きな色で色付けをした。添える言葉はその時に感じた素直な思いなど。参加者たちは悩みながらも自身に向けたメッセージや受け取る相手を思いながら言葉を選び、したためた。最後に印の代わりに赤鉛筆で描いて完成させた。

味わい深く表現した作品が並び、参加者からは「前から興味があったので思い切って参加して良かった」「絵手紙の楽しさがわかったので知人に送りたい」と喜びの声が上がった。灘区の70歳代女性は「世情を反映して、起き上がりこぼしの服をウクライナカラーの青と黄色にしました」と思いを込めていた。岸本さんは「メールが主流の時代だからこそ、心がこもった絵手紙が輝きます。ありのままの飾らない言葉で伝えて欲しいですね」と話した。

※KOBEまなびすとネット/市民が気軽に学びあい、教えあう生涯学習社会づくりを進めるため、豊富な知識・経験、優れた技術や技能、ボランティア活動への意欲を持つ市民を登録・紹介する制度。

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