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西区

おしベジタブル トワイライトマルシェ

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西区の農家「おしベジタブル」が、旬な地元野菜のおいしさを知ってもらおうと、地下鉄西神中央駅近くのプレンティ・アトリウムコートで毎週火曜日午後5時半から7時まで「おしベジタブル トワイライトマルシェ」を開催している。

マルシェで販売をしているのは「おしベジタブル」代表の、山崎高志さん(41歳)。
山崎さんは西区押部谷町で代々続く農家の生まれ。祖父の他界をきっかけに20歳で田畑を受け継ぎ、独学で無農薬・無化学肥料の米や野菜の栽培に力を注いできた。押部谷は古くから農村地域として知られる。明石川沿いの豊かな土地で年間降水量が少なく昼夜の寒暖差が大きい気候は、米や野菜が甘く育つという。そのような環境の押部谷には移住組の若手農家が多く、その仲間たちと里づくりをメインとした活動を行う中で、10年前「できるだけ近くに住む人に、一番おいしい時に届けたい」と30人で作る旬の野菜を詰め合わせた「おしベジタブル」(送料込み・千円)の宅配をスタート。週1回、西神中央や西神南のニュータウン・垂水区の個人宅や芦屋の飲食店へ手渡しで届けている。

西神中央駅から車でわずか10分の畑から採れた、無農薬・無化学肥料の新鮮野菜が手に入ることがまだまだ知られていないことから、今年3月「トワイライトマルシェ」を実験的にスタート。山崎さんは「売れなくてもいいんです。半分はPR。地元野菜の存在を知ってもらうことが一番です」と笑顔を見せる。
この日のマルシェには新玉ねぎや新ニンニク、ズッキーニやイチゴなど旬の野菜が並び、スイミングスクール帰りの親子連れや主婦、シニア男性などが次々に買い求めた。気さくな山崎さんは「新玉ねぎの、茎の部分も食べれますよ」「ズッキーニは真夏ではなく、実は今頃が旬なんです」とアドバイス。「この前買った里芋がおいしくて、中一の娘が喜んで食べていた。やわらかくて味が濃かった」とリピート客も多い。先週買ったキャベツが甘く、楽しみにして来たという寺谷やよいさん(西区糀台)は「野菜中心の食事と運動で体重が4キロ減、身体が軽くなった」と話し「生産者さんから直接買えるのはありがたい。レシピを教えてもらえるのでうれしい」と微笑んだ。

山崎さんは「おいしさの半分は鮮度。採れたて野菜のおいしさを知ってもらい、地元野菜にもっと親しんでもらえたら」と話し「押部谷は果樹団地があり、西日本最大のフルーツ産地。木で完熟させた果物は本当においしく、そのおいしさも伝えたい。桃、梨、ぶどう、柿の季節まではマルシェを続けます」と語った。

「おしベジタブル」では毎月20日に同じくアトリウムコートで開催されるウェルアベニューマルシェや月に1度の学園都市ブランチマルシェに出店。農地での、じゃがいも収穫のイベントも開催している。

■ トワイライトマルシェ/毎週火曜、午後5時半〜7時〈西神中央アトリウムコート〉
■ ウェルアベニューマルシェ/毎月20日、午前10時〜午後2時〈西神中央パークアベニュー〉
■ ブランチマルシェ/毎月第4日曜、午前10時〜午後2時〈ブランチ神戸学園都市〉ほか
※問い合わせ/おしベジタブル山崎高志さん
〈メール〉ir8xgg7e@icloud.com
〈TEL〉090(5661)3458


山崎高志さん

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