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ストリート陸上@KOBE(中央区)

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4月30日(土)、メリケンパーク(中央区波止場町)仮設投てき場で、パラアスリートによる「ストリート陸上@KOBE」が開催された。

このプロジェクトは、パラ陸上の魅力をもっと身近に感じてもらおうと、競技場を飛び出し神戸のまちかどで、さまざまなパラ陸上競技会を開催するもの。パラ陸上では今回日本初の試みとなった。主催の一般社団法人日本パラ陸上競技連盟は神戸市と連携し、2024年開催予定の「神戸世界パラ陸上競技選手権大会」につなげていきたいと取り組んでいる。

ゲスト選手によるチャレンジ会では、神戸出身のパラパワーリフティング選手・山本理恵さんや神戸市会議員でアテネパラリンピックのトラック競技代表の山口由美さんら、7人の選手が座位投てきに挑戦。全員初めての体験だったというが、アスリートだけあってすぐにコツを掴み記録を出していた。
砲丸投げと聞くと重い砲丸を「投げる」のかと思われるが、押し出すように遠くに運ぶものだと説明があった。座位投てきは、専用の投てき台に座り膝やお尻を固定して下半身が動かないように競技を行う。神戸市立科学技術高校の生徒たちが、今大会の投てき台を固定する「プラットフォーム」を製作した。公認競技会では選手一人ひとり専用の投てき台を設置することも競技時間の一部となり、科技高生たちが陸上競技連盟の役員とともに協力した。

注目の世界パラ陸上競技連盟(WPA)公認記録会は、東京2020パラリンピックにも出場した萩本昇(AZWアカデミー)、坂本渉(DreamAT)、上部美帆(兵庫パラ陸協)の3選手が出場。アジア記録や世界記録が出た場合はドーピング検査も必要なため専用の検査バスも用意されるなど、本格的な雰囲気に会場も盛り上りをみせた。記録は、萩本さんが7・93m、坂本さんが5・83m、上部さんが4・30mをマーク。神戸市西区在住の上部さんは、自身のもつ日本新記録(F34)を更新し「地元神戸で記録を出すことができてうれしい。神戸での世界パラ大会すごく楽しみにしています!」と笑顔で語った。
当日は晴天にも恵まれ、大勢の人が足を止めて競技を観戦。陸上競技場での大会とは違い、すぐ目の前で繰り広げられるパラ選手の力強いパフォーマンスに大きな拍手が湧いた。ユーチューブでライブ中継された当日の様子は、アーカイブで見ることができる。ストリート陸上@KOBEは、この後も年間を通していろいろなパラ競技会を開催予定している。

Youtube「ストリート陸上@KOBE」で検索
https://www.youtube.com/watch?v=ZwgM-F-5aGs

 


上部美帆さん


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