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須磨区

ワークショップ「オーナメントを作ってかざろう!」 神戸市立名谷図書館(須磨区中落合)

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神戸市立名谷図書館(須磨区中落合)が3月で開館1周年を迎えた。これを記念してさまざまな催しが開かれ、3月26日(土)、27日(日)の両日は図書館前の多目的スペースでワークショップ「オーナメントを作ってかざろう!」が催された。 (共催/名谷図書館、コウベノモリト)

久木田啓さん

このワークショップは六甲山の間伐材(間伐によって伐採された木材)を使って作成したオーナメントを館内に飾り、参加者と一緒に1周年のお祝いをしようと企画された。

 

会場にはさまざまな形をした六甲山のヤマザクラやクス、コナラなどの樹木が用意されており参加者たちはまず好きな木材を選ぶ。コウベノモリト代表の久木田啓さんが「六甲山の森から持って来たよ!ツルツルした木やザラザラした木、模様が違っていたりニオイも違うよ」と声を掛けると、子どもたちは木の感触を確かめ、匂いをかいでお気に入りの木材を選んでいた。その後、モールやフェルト、スパンコールを張り付けたり絵を描いて、思い思いにオーナメントを完成させた。参加者の打越芽依さん(小束山小5年)、寛大さん(同1年)姉弟は「かわいく作れた。楽しかったよ」と笑顔。川田安珠さん(南落合小2年)は「ゲゲゲの鬼太郎の一反もめんを作った。こだわったのは目の形を細くつり上げたところ」と満足げに話した。

左から、打越芽依さん、寛大さん

川田安珠さん

同図書館は六甲山の木材を内装に使用しており、入り口付近の丸太ベンチは六甲山小学校で危険木(倒木により道路や民家に被害を与える恐れがある樹木)として伐採された木材を再利用して作られている。健全な森林の状態を保つには間伐が必要不可欠で、久木田さんは間伐材を有効活用したこのワークショップを通じて「木と触れ合うことで自分が住んでいる環境からの恵みを意識し、六甲山のことを考えるきっかけになれば」と話した。

ほかの記念イベントとして、同図書館スタッフの推薦本を「ワタシのイチ推し本」と題して大丸須磨店1階で紹介。館内にもコーナーを設けて推薦本の展示をしており問い合わせが多く好評だという。また館内の児童書コーナーにはお祝いやパーティーに関する本、一般書コーナーでは「本がある日々」をテーマに読書法や本にまつわるエッセイなどを展示している。同図書館館長の芳賀由紀子さんは「1年で5000冊ほどの本が増えました。コロナ禍のオープンだったので短い滞在時間でとお願いしていましたが少しずつ緩和していき多くの方に利用してもらいたいです」と語った。

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