ハレスマ 古典フラの会(須磨海岸)
4月2日(土)、須磨海岸「願いの椰子の木」でハレスマによる古典フラの会が開催された。 (主催/Hale Suma実行委員会)
Hale Suma(ハレスマ)とはハワイ語で「須磨の家」という意味。須磨海岸でフラを踊りフラの奥深い学びを通して、人や土地と繋がり、感謝〝MAHALO〟を育むプロジェクトで、今年5年目を迎える。昨年、須磨区の自然を守るネットワーク「須磨FRSネット」に仲間入りし、各団体と連携して須磨の自然環境への関心を育み、地域への愛着を深める活動にも取り組んでいる。
この日は今年の始動開始日でオープニングセレモニーとして、フラの正式な継承者であり指導者〝クムフラ〟の称号をもつミイラニ・ヨシコ・クーパーさんをハワイから特別ゲストに迎え開催した。寒の戻りで真冬のような寒さの中、踊り手も観客も笑顔で癒しのオープニングセレモニーを楽しんだ。
4人の法螺貝吹奏でセレモニーがスタート。ミイラニさんの歌に始まり、ひょうたんでできた打楽器イプヘケの伴奏と歌声をバックに女性チームと男性チームがハワイの伝統的古典フラを披露した。最後にミイラニさんが、伝統的なフラの師の師であるクムフラ・マイキ・アイウさんをハワイ固有種Āhihiの花に例えたラブソングを、ウクレレの生演奏と歌声に乗ってソロで披露した。
「須磨海岸は、愛・精霊・エネルギーなどハワイのようなアロハスピリットがいっぱい詰まった場所」とミイラニさん。山を整えれば川がきれいになり海に流れ、雲となって山に雨が降り注ぐ。同様にフラも循環し、生きていることを思い出すツールであり、踊りはほんの一部。「人生を楽しむことがフラで、それが須磨に根付いていることがうれしい」と微笑んだ。全ての物に神が宿ると考えた古代ハワイアンの土地や自然の祈りの表現であるフラは、日本人と通じるところがたくさんある。ハレスマ代表の浜口香さんは「これからも踊るだけでなくレイを編むなど、この場所に集って、みなさんと繋がれたらと思っています」と呼びかけた。
友人がフラを踊ると聞いて宝塚市からやってきた女性は「初めてハレスマのフラをみました。フラには踊りだけでなく目的があることに驚きました。機会があればまた見に来たいです」と話していた。 午後からは大歳山遺跡公園(垂水区西舞子)でHale Tarumiによるフラ「おおとしやまいせきでフラとウクレレをたのしもう」が行われ、同じくミイラニさんの歌にハレスマによる古典フラ、ハレタルミによるフラとウクレレのステージを披露。フラ体験も行われた。
10月には須磨寺を舞台に神話時代からの伝統的フラを披露するイベントを企画。須磨の歴史に触れ、学べるプログラムを開催予定。