神戸ワイナリーアートマルシェ
3月20日(日)神戸ワイナリー中央広場(西区押部谷町)で「神戸ワイナリーアートマルシェ」が開かれ、家族連れなど多くの人が訪れ賑わいを見せた。(主催/神戸ワイナリーアートマルシェ実行委員会)
同イベントはウィズコロナの時代において、屋外空間など身近な場所で密を避けてアートに触れられるような取り組みが重要と考え、神戸市が開催を支援する「まちなかアート事業」の一環として行われた。プロとして文化芸術活動に携わるアーティストの活動の場を提供するとともに、まちの賑わいづくりや市民が気軽にアートに触れられる機会の創出を目的に実施している。
ステージのトップバッターとして登場したのはイベント主催者でマジシャンの松原俊之さん。ロープの長さを自由自在に変化させたり、ルービックキューブやフォークを使ったマジックを披露すると、驚きの声が何度も上がった。松原さんが「誰かお手伝いしてくれませんか」と呼び掛けると1番に手を挙げた原岡晴菜さん(垂水区・5歳)がステージへ。2つの紙袋にそれぞれ入れた中身が入れ替わるマジックを目の当たりにして「すごかった!」と興奮気味に話した。ライブペイントを披露したのはイラストレーター、みしまあきひろさん。アクリル絵の具を直接キャンバスに落として手でなじませたりハケでぼかしながら描いていく。観客からのお題を聞き、描いた絵の上に次々と塗り重ねて描くとソフトクリームから始まった絵はブドウやワイナリーの風景に変換。最後には神戸ワインの絵が完成し、大きな拍手が沸き起こった。この日の出演アーティスト5人とも市内在住で神戸の魅力を語る場面も見られた。
出店エリアでは天然酵母パンやオーガニック素材の焼き菓子のほか、雑貨やペット用品などのブースが並んだ。ほかには山で採取したカズラでカゴを編むワークショップやミモザの花で作るリースが人気。垂水区の南江環さん(5歳)はミモザの花冠を付けてにっこり。母親の渚早さんは「黄色い花が春らしいですね」と微笑んだ。
主催者の松原さんは「コロナ禍で活動する場が減少している中、今回は感染防止対策を徹底したオープンな会場で多くの人にみてもらえてうれしかった。このようなイベントをまた開催したい」と想いを話した。