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須磨区

啓明学院高校「高校生ビジネスプラン・グランプリ」学校賞受賞

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高校生による起業アイデアを競う全国規模の大会「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」で啓明学院高等学校(須磨区横尾)が学校賞に輝いた。(主催/日本政策金融公庫)

同コンテストは将来を担う若者の起業家マインドの向上を目的に開催され、今年度で9回目を迎える。応募資格は全国の高校生からなるグループまたは個人。今回は353校が参加し、計3087件のビジネスプランの応募があった。昨年11月にファイナリスト10組を含むベスト100のプランが選ばれ、1月9日の最終審査会ではファイナリスト10組によるプレゼンテーションが行われてグランプリ等が決定した。啓明学院高校はプラン自体の受賞は逃したが、学校として起業教育の熱心な取り組みが評価され、学校賞を受賞した。

同校では2016年から総合的な学習の一環として全校生徒が参加する「啓明ビジネスプランコンテスト」を実施。社会課題を持続可能なビジネスの手法を用いて解決しようとする取り組みで、今年度は1年生約250人全員が参加した。昨年7月には起業家として活躍している同校卒業生らによる講演会など事前学習も行われた。個人やチーム(3人以下)で社会や地域が抱える課題について考え、事業を成立させるため顧客のニーズを基に運営や戦略、販促方法、さらには収益計算まで取り組みプランを作成した。「ビジネスプラン・グランプリ」にはクラス予選を勝ち抜いた計64作品を応募した。

64作品の中から外部審査員も招き上位3作品を選出し、昨年12月に校内で開かれた「啓明ビジネスプランコンテスト」で3組によるプレゼンテーションを行った。優勝したのは藤本洸大さんのプラン「高校生アスリートの足をインソールで守る」。サッカー歴11年の藤本さんは高校入学後に購入したスパイクが合わず、血豆や靴ずれができていた。スポーツ店でインソール(靴の中敷き)を勧められ、痛みがなくなり改善したことからインソールの重要性を痛感。「成長過程の中高生も同じ悩みを抱えているのでは」と自身の経験からテーマを決めた。顧客の足裏の形に合わせた最適なインソールを提供するために足裏や膝への負担が軽減する素材選びや足裏診断で体重移動をアプリで可視化すること、年4回の定額制で提供するサービスを提案した。藤本さんは「クラス予選から生徒同士でアイデアや意見が飛び交って学ぶことが多かった。損益計算や資料作成は難しかったが起業の面白さが実感でき興味が湧いたので将来に活かしたい」と話した。

同コンテストに入賞した兵庫県内高校生による「高校生ビジネスプラン発表会INひょうご」が2月23日(水・祝)にオンラインにて開催され、約200人がライブで視聴した。全応募作の中で3位にあたる審査員特別賞を受賞した灘高等学校をはじめ4校7作品の発表があり、学校賞を受けた啓明学院代表として藤本さんが参加した。
同校企画広報部課長の佐藤知行さんは「社会の課題を自分のこととして捉え、関心を持ち続け、課題解決する力を身に着けるための学習です。困っている人に寄り添い、社会を明るくする人に成長して欲しいですね」と語った。


藤本洸大さん

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