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「しあわせコンサート~1.17に思いを寄せて…そして未来へ~」「しあわせの村」研修館ホール(北区しあわせの村)

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1月16日(日)、北区の総合福祉施設「しあわせの村」研修館ホールで神戸市混声合唱団を迎えて「しあわせコンサート~1.17に思いを寄せて…そして未来へ~」が開かれ、美しいハーモニーに約110人が聞き入った。 (主催/公益財団法人 こうべ市民福祉振興協会)

しあわせの村では阪神・淡路大震災の被災者を音楽で勇気づけたいという神戸市混声合唱団の思いを受け、1995年9月から「マンスリーミニコンサート」を続けている。

「いつもの場所で、いつもの時刻に」を合言葉に、しあわせの村本館ロビーにて毎月第2日曜日午後1時半から開かれ、これまで25年間で300回を超えるコンサートを実施してきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い定期開催は終了したがコロナ禍の今再び市民を音楽で力づけたいと再開。思いを寄せるとともに明るい未来を見据えながら楽しんでもらうため、阪神・淡路大震災から27年となるのを前に2年ぶりに開催された。会場は密を避けるため収容人数を半分に制限し声楽家たちは透明のマスクを着用するなど感染対策を講じて行われた。

第1部は「トランペット吹きの休日」で華やかに幕が上がり「春の小川~われは海の子~紅葉~雪~ふるさと」の四季メドレーでは口ずさむ参加者も多かった。続いて震災からの復興を願ってつくられ、昨年には神戸市歌となった「しあわせ運べるように」が披露された。副指揮者の青木耕平さんは「震災では多くの団員が被災し、活動の一時中断を余儀なくされたが連絡を取り合い歌声で被災者を激励したいと、しあわせの村での『マンスリーミニコンサート』から活動を再開しました」と当時を振り返り、鎮魂と復興への思いを込めて歌い上げた。久しぶりの開催なので楽しみにしてきたと話す岸野玲子さん(須磨区東落合)は「歌声に感動しました。この歌を歌い続けることで震災を忘れずに語り継げられるのでは」と話した。

歌に合わせて全員で体を動かす

カエルに扮して「筑波山麓男性合唱団」を歌う

第2部ではさまざまな工夫を凝らした演出があり、「みなさん参加してください!」と呼び掛け、歌いながら全員で体を動かした。茨城県のご当地ソング「筑波山麓男性合唱団」はカエルの合唱を主題としており男性声楽家が緑色の手袋を付けカエルに扮して登場。コミカルな動きをしながら歌った。ほかには全日本合唱コンクール課題曲「うたをうたうのはわすれても」や、「ボクはウタ」、「マイウェイ」が披露され、豊かな歌声を会場に響かせた。こうべ市民福祉振興協会運営振興課の山岡陽子さんは「皆様に大変喜んでいただき歌の力を改めて感じました。節目の時期など不定期ではありますが今後も開催する予定です」と語った。

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