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西区

水彩画教室「四季彩会」

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6年前より学園西町地域福祉センター(西区学園西町)で毎月第3金曜日に開かれている水彩画教室「四季彩会」。講師の坂本卓志さんの指導のもと、現在14人が水彩画を楽しんでいる。

取材日の昨年12月17日(金)は「雪景色」がテーマ。まず見本として雪山の風景画を、坂本さんがペインズグレーと白の2色を使って30分ほどで完成させた。毎月「桜」「あじさい」など、季節にちなんだ風景の題材が決められ、その描き方や絵具と筆の使い方などを基本から学ぶことが出来る。静物画と風景画を描く場合のテクニックの違いや、具体的な描く順番の説明も行われる。
前回の教室で描いた絵を坂本さんに見せて「どうしたらいいですか」と聞くと手直しの筆が入る。坂本さんの色選びや技法を見ようと周りを囲み、そのテクニックに教室生からは「この色を選ぶのね!」と声があがる。毎回手直しを観察したり、ほかの人が描いた絵を見回ったり、賑やかな教室で和気あいあいと水彩画を楽しんでいる。
春と秋に年4回の写生会が開かれ、昨年秋はハーバーランドや王子公園へ訪れた。年1回三宮、新長田の教室のメンバーとともにグループ展示会を開催。展示会に作品を出すことで、絵を描くことへの意識が高くなりレベルアップにつながるという。

坂本さんは過去に商業施設の空間・環境デザインの仕事をしていたが、10年ほど前に子どもの頃からの夢であった画家へ転向。神戸市の伝統的建造物に指定されている老舗料亭「松廼家」(中央区北野町)に神戸布引ハーブ園をモノクロで描いた絵画など数点が展示されている。毎年元町の画廊で個展も開催しているが現在はコロナ禍で中止になった。絵画で最も難しいといわれる水彩画を 「楽しく真剣に!」をモットーに、「今描きたいモノを描くこと!」が上達への近道だと話す。

「水彩画はとても清潔感がある。技術的には毎回大きな壁にあたるが、その壁を乗り越えるため頑張っている」と話す岩本政則さん(学園東町)は、坂本さんの描く水彩画の大ファンで、10年以上坂本さんに習い水彩画を描いている。「ものづくりが大好き。この教室の気軽な雰囲気や先生が最後に筆を入れると絵が見違えるように素敵になるところが気に入っている」と話すベテランの古谷泰子さん(学園西町)。最近入会したばかりという主婦は「老後の楽しみ。先生も上手に教えてくれるので頑張りたい」と話す。坂本さんは「このご時世に絵画で人の心を和ますことができ、華やかにできるのであれば描き続けたい」と意欲をみせた。

※新規入会者募集中
垂水区や西神南からの参加者もあり。近隣以外、初心者もOK。
連絡先/090(8386)0193(伊藤まで)
毎月第3金曜日 1回500円

坂本卓志さんの作品

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