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須磨区

AOZORAバザール

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12月22日(水)、公民連携による職住近接オフィス「神戸名谷ワークラボ AOZORA」(須磨区菅の台)の開設2周年を記念して「AOZORAバザール」が開催された。同施設にある「ジョブシェアセンター神戸名谷」で働くスタッフや地域住民が買物を楽しんだ。 (主催/神戸名谷ワークラボ AOZORA)

「神戸名谷ワークラボ AOZORA」は、2019年12月、閉園した市立名谷あおぞら幼稚園を改修し、再整備が進む名谷を地域交流と仕事の提供で活性化を図ろうと開設された。オフィスはパーソルテンプスタッフ株式会社が運営する「ジョブシェアセンター神戸名谷」が自治体や民間企業から業務を受注し、地域の人に仕事の場を提供。1階には菅の台ふれあいまちづくり協議会の女性たちが運営する「カフェ&ダイニングあおぞら」と、地域活性化を目的につくられたコラボレーションスペースがある。もっと多くの人たちにスペースを活用してもらおうと今回のバザールが開催された。

就労継続支援B型事業所の「友が丘作業所」(須磨区友が丘)と、同じく就労継続支援B型事業所の「ことばの道」(須磨区高倉台)、須磨寺前商店街で店舗を構える「旬彩館ダイウメ」が出店した。
「友が丘作業所」は昨年2月コロナ禍で売り先に困っていることを「ジョブシェアセンター神戸名谷」の担当者が聞きつけ、コラボレーションスペースで焼き菓子とさをり織製品の販売会を行った。以来、継続して従業員休憩室入口に焼き菓子コーナーを設け、ワンコインで販売している。この日は焼き菓子のほか、バッグやポーチなどのさをり織製品を展示販売した。
「ことばの道」は昨年4月、移転新設オープンを機に言葉に障害をもつ人に〝リハビリの先にある道を見つけよう〟とコーヒー豆を自家焙煎し、パック詰めして販売している。同施設では「地域交流の場を設け、生きがいとやりがいに繋がる支援」の思いがあり、今回の出店につながった。ことばの道・珈琲焙煎リーダーの中右祥平さんは「実際に自分たちで作ったものを売る、それが利用者さんの張り合いになる」と笑顔で話していた。
「旬彩館ダイウメ」は、コロナ禍で商店街に人通りが少なくなり、危機感を感じていたタイミングで、出店依頼があり、出店することを決めたとのこと。

板宿の区画整理で菅の台に引越し、PTA会長をはじめとして43年間この地でボランティアをやってきたという佐藤敏子さん(須磨区菅の台)は「菅の台には学校を中心とした多くの団体があり、この建物も地域住民の力で守りました」と話し、「地域には手作りをしている人がたくさんいるので、そういう方たちを集めてバザーを開いて欲しいですね」と希望を語った。「ジョブシェアセンター神戸名谷」の杉本千恵さんは「コラボレーションスペースをさまざまな出会いの場としてもっともっと活用し、地域住民のみならず、遠くからでも来てもらえるような魅力ある場所にしていきたいです」と目を輝かせた。

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