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市立竹の台小学校(西区竹の台)国際交流

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市立竹の台小学校は2012年よりオーストラリア州パース近郊のキングストン小学校と姉妹校提携を結んでいる。コロナ禍で相互の学校を行き来する従来の交流が難しい中、今年は初の試みであるオンライン交流が行われた。

同校では2011年秋に保護者、地域、学校によるボランティア団体、国際交流部準備委員会(現在の名称は竹の台国際交流委員会〈TIC〉)を発足。「こどもたちを地球市民にしよう!」を合言葉に、学校と保護者、地域が一体となり児童の国際交流活動をすすめている。

姉妹校キングストン小学校は全校生徒900人ほど。日本人教員が在籍しており日本語学習も行われている。交流は2013年秋にキングストン小学校より児童・教員・保護者14人が竹の台小学校へ来訪したのをスタートに、翌年は竹の台小学校の16人の児童がキングストン小学校を訪問。以降隔年で双方の学校を訪問し、手紙やビデオレターなども活用しながら交流を深めてきた。新型コロナウィルス感染拡大により2020年以降の相互交流はやむなく中止となっているが、昨年3月からキングストン小学校を訪問予定だった児童を対象にメールによるpen pal交流を開始。その間も双方の小学校が協議、検討を重ねる中で、これまでとは違ったオンラインを活用した形での交流を再開する運びとなった。今回は試験的に6年生と5年生全員(各2クラス)が参加した。

5年生はクラスを2つのチームに分け、さらに3〜4人のグループを作りグループごとにオンラインで交流。接続の都合で待機する時間があったものの、スクリーンに現地の面々が映し出された時は、児童らは立ち上がって手を振り「Hello!」「Nice to meet you!」と歓喜の声が上がりにぎやかに交流がはじまった。こちらからは英語で、現地から は日本語でそれぞれ質問し、答える。神戸の街の紹介に続いて「What subject do you like?」など用意した質問を投げかけると、キングストンの児童から「history」などの回答が。教室では「英語が通じた!」や、相手の言葉を聞き取れた喜びに沸いた。逆にキングストン小からの「すきなゲームはなんですか?」という質問に「フォートナイトが好きです」と答えた際には、キングストンの児童たちも「イエー!」と親指を立てて喜ぶなど大きな反応が。終了後に話を聞いた児童からは「英語は、算数や国語とも違う新しいことが勉強できて楽しい」などの声が聞けた。

吉森道保校長は「相手に言葉が通じるようにゆっくりわかりやすく話したり、文化も習慣も違う国に住む相手の立場に立ったものの考え方をする。国際交流は相手意識を持つことや、英語学習にとどまらない道徳的な部分を学べる機会でもある」と交流活動がもたらす良さを語り「児童全員が参加できる形でのオンライン交流は今後も続けていきたい。状況が落ち着いたら、TICが中心となってこれまでのような双方の行き来も再開していきたい」と話した。

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