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須磨区

目指すはプロキックボクサー! 四冠王 藤尾陸斗(りくと)さん(14歳)

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藤尾陸斗さん

ロイヤルキングス キックボクシングジム(長田区西代通)に所属する市立白川台中学2年の藤尾陸斗さんは、ネクストレベルTOPRUN30㎏王者、ネクストレベル日本統一32㎏王者、グリンボーイ29㎏・41㎏王者など防衛も含む数々のジュニアチャンピオンのベルトを持つ。

キックボクシングを始めたのは、小学2年生の時。母が通う「ママさんキック」のジムに一緒に行ったのがきっかけで、その後現在のジムに通うようになった。当初は習い事の一環として友達と一緒に楽しんでいたというが、ジュニアの試合に出るようになり、もっと強くなりたいという気持ちが大きくなったという。「初めはめちゃくちゃ弱かったんです」と当時を振り返る藤尾さん。一年間全く勝てなかった時期もあり、試合に出られるようになっても負けの方が多かった。

強くなりたい一心で練習に励み、小学6年生の時に出場した関西の大会で優勝したことが大きな自信となった。藤尾さんは「それから練習も真面目にするようになって、もっと勝ちたいと思うようなった。ジムに来るのが楽しい。言われた練習をやって、試合に出て勝った時が一番うれしい」と話す。

中学生になり本格的に練習するようになると、プロの試合を見て自分もあの場で闘いたい、と思うようになった。現在は「16歳になったらプロになれるので、厳しい世界になるけど先輩たちに負けないようにがんばりたい」と将来を見据えている。学校が終わると週に4日ジム通い、夕方のジュニアクラスの練習後は、夜のプロ養成やプロチームでランクの上の選手ともスパーリングを行っている。「プロの人はみんな強いし、速い。怖いけど、強くなりたいから」と夜遅くまで汗を流す。さらに、パンチ力を磨くために別のボクシングジムにも週2日通っている。まさにキックボクシング一筋の毎日だが「今はずっと勝てているから、負けるのは嫌」と日々のトレーニングを苦にしない。自由な時間はユーチューブでプロのキックボクシングの試合を見るのが楽しみだという。憧れの選手は那須川天心。

右、ジム代表の藤原康平さん

そんな藤尾さんを二人三脚で育ててきたのが、ロイヤルキングス キックボクシングジム代表の藤原康平さん。藤原さんにとって藤尾さんは、ジムを開設しジュニアの指導を始めた時に出会った息子のような存在。「運動神経の良さなど持って生まれた能力もありますが、何よりプロになりたいという強い気持ちを持っている」と将来性を感じている。また藤尾さんも「代表は練習の時は恐いけど、一番自分のことをわかってくれている。真面目に練習したら試合にも出られるし、勝っていけると励ましてくれる」と信頼を寄せる。  近い将来、神戸市須磨区出身のキックボクサーとして全国に名を馳せるべく日々の練習に打ち込む藤尾さん。150㎝、43㎏。同じ年頃の男子と比べると小柄だが、身体能力は高く、伸び代は充分。強い意志を込めた眼差しで「プロになって勝ちたい」と語った。

〈ロイヤルキングス キックボクシングジム〉

神戸市長田区西代通4丁目3・7 メルヘンⅡビル4階

TEL/090・9719・0149  https://ameblo.jp/4813kf/

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