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初逆行!湊川隧道通り抜け

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11月23日(火・祝)に、「初逆行!湊川隧道(みなとがわずいどう)通り抜け」と題したウォーキングイベントが開催された。このイベントは11月18日の「土木の日」と、湊川隧道の築造120周年、そして一般公開20周年を記念して行われた。(主催/兵庫県神戸県民センター神戸土木事務所 共催/湊川隧道保存友の会・新湊川を愛する会・新湊川を守り育てる会)

2013年より始まった湊川隧道通り抜け。今年は初の試みとして長田橋から湊川隧道入り口へ向かって歩く、これまでとは逆行のコースで開催。水に親しめる「新湊川」、近代的な「新湊川トンネル」、普段立ち入ることが出来ない区間を通って、レンガ造りの「湊川隧道」内部を通り抜けする約1.7kmのウォークコースが設定された。当日は市立神港橘高校の生徒らなどボランティアを含む81人のスタッフが、事前申込の1699人の参加者の受付や誘導を行った。

湊川隧道は、1901年に竣工された市内の近代三大土木遺産の一つで、洪水を予防するために堀削された日本初の河川トンネル。 「LiveLoveひょうご」というNHKのテレビ番組でイベント開催を知ったと話す福永利和さん(垂水区塩屋台)は、「長田橋からの通り抜けは初めてだからぜひ来たいと思ってた。黄金色に輝くトンネル内を写真に撮りたい」と、一眼レフカメラを手に笑顔で話した。田口哲也さん(東灘区)は、晴翔さん(8才)誠也さん(4才)、怜佳ちゃん(0才)と家族で参加。普段から歩き慣れているとのことで、子どもたちも元気よく最後まで歩いた。
トンネル内は、年間を通して平均気温15度を保つ。当日は外よりも暖かく、上着を脱ぐ人も多かった。一定した温度が、酒の保存に適するとのこと。出口では神戸酒心館が、湊川隧道内で熟成した日本酒 「随ZUI」の予約販売を受け付けた。参加者たちは「すごくきれいで神秘的で楽しかった」「各所にスタッフが立ってくださりわかりやすかった 」などの感想を話していた。「普段公開されていない範囲を見たかった。良い写真も撮れたので、フェイスブックで投稿したい」と話したのは西区から友人と参加した30代の男性。
兵庫県神戸県民センター神戸土木事務所企画調整担当の岩木圭子さんは「イベントを無事に終えることができてほっとしています。今後も多くの方に湊川隧道を知っていただくため、イベントなどを行う予定にしていますので、ぜひご参加ください」と話した。

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