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東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名 安田悠馬さん

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須磨区出身で市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合)を卒業、愛知大学4年生の安田悠馬さん(21歳)が10月11日(月)に行われたプロ野球ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受けた。

「憧れていたプロの舞台に立つことができる。しかも予想以上に早く呼ばれて驚いた」と喜びを噛みしめる安田さん。「将来はホームラン王になりたい」とプロでの誓いを立てた。

安田さんは野球経験者の父親の影響で妙法寺小学校2年の時に野球を始めた。地元の妙法寺少年野球部に入団し、全ポジションをこなすという存在感を発揮した。横尾中学校では軟式野球部に所属。投手と捕手を掛け持ちしながらも「捕手の力がチームの勝敗を左右する。盗塁を刺すと投手を助けられるし、やりがいがある」と捕手のポジションに魅力を感じるようになった。その後、須磨翔風高校に進学。3年時は主将を務め、夏はケガのため捕手ではなく4番ファーストで県大会4回戦まで進んだ。高校時代は通算5本塁打で、「プロを目指すレベルではなかった」と振り返る。飛躍のきっかけは高校2年の冬から本格的に筋トレを始め、体幹を鍛え始めたこと。「少しずつバットが振れるようになってきた」と手応えを感じ、愛知大学入学後も筋トレに励み現在は身長185㎝、体重105㎏の恵まれた体格を持つ。高校時代から20㎏の体重増加とともに飛距離を伸ばし、1年春からベンチ入りして新人賞を獲得。大学通算32本塁打と量産し、強肩強打の捕手へと成長した。

須磨翔風高校の1学年上が阪神タイガースの才木浩人選手。「努力家で見習うことが多く食事やトレーニングの大切さを学んだ。遠征帰りのバスでは才木さんの隣に座り一緒に試合の振り返りをしていた。本当に可愛がってもらった」と話し、かつての先輩と対戦してみたいと心待ちにしている。

須磨翔風高校硬式野球部の中尾修監督は「一緒に黙々と練習していた」と当時を懐かしむ。安田さんのことは「決して器用ではないが真っすぐ。努力を重ね何事にも謙虚に取り組んでいた」と話し、高校卒業時に「大学で主力選手になりなさい」と送り出したという。中尾監督からの激励を受け、大学で地道に鍛錬を重ねた結果「大学出身の中で捕手として一番に指名がかかった。評価が高かった」と教え子の成長を感慨深げに話した。

自身の性格をマイペースと分析し、趣味は迷わず「筋トレ!」と断言する安田さん。たまに時間があれば自宅のベランダや駐車場で日光浴をしていたそうで、理由はお茶目に「ビタミンDの生成と心をボジティブにしてくれるから」という。

安田さんは読売ジャイアンツやニューヨーク・ヤンキースで活躍した松井秀喜さん似の風貌から高校時代に名付けられたニックネームは同校の青ストライプのユニフォームにちなんだ「青ゴジラ」。実際に松井さんの打撃を参考にしていると打ち明ける。プロではオリックスバファローズの山本由伸投手と福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手からホームランを打ちたいと意気込む。また、同チーム楽天の炭谷銀仁朗捕手や太田光捕手からどんどん吸収して追いつき、追い越したいと意欲をみなぎらせる。  中尾監督は「周りから応援される選手になって子どもには夢を、大人には活力を与えて欲しい。プロ野球生活を少しでも長く送ってもらいたい」とエールを送る。安田さんは「4番・捕手でホームランが打てる選手に成長し、ゆくゆくは50本打ちたい。まずは開幕1軍を目指します」と力強く宣言。今後の活躍にさらなる期待が高まる。

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