編集記事

その他の地域

神戸常盤女子高等学校フットサル部

記事 神戸常盤女子高等学校フットサル部のアイキャッチ画像

神戸常盤女子高等学校フットサル部は現在部員18人(3年4人、2年9人、1年5人)で活動している。

フットサル部は2010年に愛好会として発足し、翌年同好会を経て2015年に正式な部として活動を開始した。チームスローガンは「誰からも応援してもらえるチームになる」。部活動だけでなく学校生活との両立やあいさつ、礼儀など日々の行動を大切にしている。

サッカーは11人制のため、女子は部員数が足らず他校との合同チームで活動することも少なくないがフットサルは5人制。また、コートはサッカーの約8分の1(40m×20m)と狭く、プレー人数も少ないので1選手がボールに触れる機会が多くなる。シュート数も増えて得点が生まれやすい。スピード感や迫力がフットサルの魅力。

部員18人のうちサッカー経験者は3人でフットサルに関しては全員が初心者。入学後の部活体験で「楽しい」「部の雰囲気がいい」と入部を決める部員が多い。先輩や経験者に教わるのが良き伝統となっており、教え合うことで相乗効果が生まれ仲間意識が高まるという。フットサル経験者の小野英晃監督が練習メニューを考案し「努力して出来た時の喜びや達成感を味わって欲しい」と熱心に指導にあたる。愛好会を立ち上げた現コーチの吉川亮教諭は「(当時の)生徒たちから発足を熱望され、5人からのスタートでした。卒業生が顔を出して指導してくれることもあります」と話した。

練習は同校グラウンドや近隣の体育館で平日3日、土日の週5日。現在、兵庫県女子フットサルTOPリーグに所属し、社会人チーム相手に挑んでいる。主将の宮下璃奈さん(2年)は「技術面ではかなわないがパスで回して全員で走り切っています」と豊富な運動量で奮闘する。小学1年からサッカー経験があるエースの仲林姫佳さん(1年)は「フットサルはサッカーと違ってオフサイド(攻撃側が敵陣で待ち伏せを防ぐためのルール)がないので最後まで走り抜けるのが気持ちいい」と笑顔を見せる。目まぐるしく守備と攻撃が入れ替わる中「攻守の切り替えが早いのがチームの強み」と胸を張る。フットサル独自のルールや戦術など頭を使ってプレーすることも多く細かい動きは難しいがやりがいもあると口を揃える。チームはリーグ戦のほか、一般のフットサル施設の大会にも積極的に参加。実戦形式で学び、モチベーション向上にも繋がっている。今後は兵庫県リーグ優勝、さらには関西リーグ昇格を目指し日々の練習に励んでいる。

カテゴリー