ひょうごの文学館特集
芦屋市 谷崎潤一郎記念館
「春琴抄」「細雪」などの作品で日本近代文学に絢爛たる物語の華を咲かせた文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)。ゆかりの芦屋市にある記念館では直筆原稿、書簡、初版本などを展示している。愛用した座机や硯などを配した四畳半の書斎コーナー、約300平方メートルの日本庭園もある。 12/5(日)まで代表作「細雪」で描かれた昭和10年代の時代背景を絡めながら、当時の谷崎一家の日常生活にスポットをあてた特別展を開催。
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12/5(日)まで開催中
【特別展】「細 雪」日常への憧憬(オマージュ)
谷崎潤一郎の代表作「細雪」。
そこで描かれるのは、昭和10年代の阪神間に生きる市民の、
平穏で豊かで美しい日常である。
谷崎一家の生活でもあったその暮らし、
この上もなく細やかに描き込まれていくそのおだやかな日々の、
何と美しく愛おしいことか。
文豪がこよなく愛し至高の筆致で書き留めた、
失われゆく生活世界を味わう。
【ロビーパネル展】11/14(日)まで 「細雪」あの人・その場所
名作を彩る人々のモデルたちを中心に、写真パネルで紹介。
※入館料のみで観覧可
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問い合わせ/TEL.0797-23-5852 〒659-0052 芦屋市伊勢町12-15
開館時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入館料/〈特別展〉一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生以下無料
※65歳以上半額。 ※団体料金(20人以上)は2割引
※身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持参および介護者1人は半額
※特別展開催期間外は、一般 300円、大学生・高校生 200円、中学生以下無料
アクセス/○阪神芦屋駅から徒歩15分 ○阪神芦屋・JR芦屋・阪急芦屋川の各駅から「新浜町」行きバスに乗車、緑町下車、徒歩1分
駐車場/隣接する市立図書館、市立美術博物館の駐車場利用可
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※紙面で「芦屋市 谷崎潤一郎記念館」関西文化の日の無料開放日を誤って掲載しておりました。
正しくは 11/3(水・祝)です。お詫びして訂正いたします。
虚子記念文学館
2000年に開館。明治・大正・昭和にわたり、俳句文学界で活躍した高浜虚子に関する資料の保存と公開を行っている。虚子の直孫で、俳誌「ホトトギス」名誉主宰である稲畑汀子の住居に隣接して建てられている。 虚子と俳句の資料を中心に、虚子と交流のあった文人たち、夏目漱石『吾輩は猫である』直筆原稿や、正岡子規晩年の日記『仰臥漫録』、芥川龍之介の句稿や書簡など、近代文学の資料を多数所蔵、展示。
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2022年 3/6(日)まで開催中
祝千五百号 ホトトギスの軌跡
日本最古の俳句雑誌「ホトトギス」は、今年12月で1500号を迎える。そもそも「ホトトギス」は、俳句革新に孤軍奮闘する正岡子規を応援するため、同郷で同級生の柳原極堂が松山で明治30年に創刊した。しかし経営難から極堂自ら東京での刊行を希望し、翌年虚子が子規の協力を得つつ編集発行人となった。虚子の俳句理念「花鳥諷詠」は、年尾、汀子、廣太郎へと継承され、124年の歴史を刻み、今なお躍進中である。
本展ではこれまでの記念号に掲載された魅力あふれる表紙絵や裏絵、雑詠巻頭句などを紹介する。
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問い合わせ/TEL.0797-21-1036 〒659-0074 芦屋市平田町8-22
開館時間/10:00~17:00(入館は午後16:30まで)
休館日/毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、祝日の翌平日、年末年始(12/27~1/4)
観覧料/一般 500円、18歳以下 300円、団体(一般20名以上) 400円
アクセス/○阪急、阪神、JRの芦屋駅より阪急バスにて「テニスコート前」で下車。鵺塚(ぬえつか)橋を渡り、南西へ徒歩10分 ○阪神芦屋駅西口より芦屋川西岸を徒歩15分 駐車場/4台
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神戸文学館
1904(明治37)年関西学院のチャペルとして建てられ、阪神・淡路大震災も乗り越えた、市内に現存する最古のレンガ造り教会建築物が、2006年に神戸にゆかりのある文学者たちの息吹を今に伝える「神戸文学館」として、生まれ変わった。 明治・大正・昭和・平成の時代ごとに、神戸で活躍した作家を当時の風景写真とともに紹介。サロンでは、神戸を愛し、神戸を描いた作家たちの作品を自由に閲覧出来る。神戸のまちが育んだ文学の足跡をたどってみては。(入館無料)
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【企画展】終わりと始まりの地 神戸の10年 岡部伊都子展
灘区制90周年を記念して、地元青谷町に居を構えていた大阪生まれの随筆家岡部伊都子(1923~2008)の足跡を振り返る。岡部は離婚後、母とともに来神、筆一本で身を立てるチャンスをつかんだ。その後、京都に移り住み、日本の美や自然のほか、沖縄、朝鮮半島、ハンセン病と幅広い分野をテーマに健筆をふるった。 きっかけとなった神戸は自身が「人生の前半の終着駅であり、後半の始発駅」と記すほど思い入れが深い地。10年間を暮らした神戸での活動に焦点を当て飛躍に向け大きく踏み出した姿に迫る。
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問い合わせ/TEL.078-882-2028 〒657-0838 神戸市灘区王子町3丁目1-2
開館時間/〈平日〉10:00~18:00 〈土・日・祝日〉9:00~17:00
休館日/水曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入館料/無料
アクセス/○阪急王子公園駅西口から西へ約500m ○JR灘駅北口から北西へ約600m
○阪神電車岩屋駅から北西へ約850m ○市バス王子動物園前から西へ約200m 駐車場/無し
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姫路文学館
姫路を中心とした播磨ゆかりの作家や学者たちについて資料等を展示して紹介。 北館には姫路城の立つ姫山の歴史とそこで生まれたものがたりを紹介する「姫路城歴史ものがたり回廊」、ことばを入口に作家たちの人と作品の魅力を伝える「ことばの森展示室」が、南館には「司馬遼太郎記念室」がある。
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12/5(日)まで開催中
【特別展】生誕100年記念 作家五味康祐展(ごみ やすすけ)
「柳生武芸帳」「二人の武蔵」「薄桜記」など剣豪小説作家として一時代を築いた作家・五味康祐(1921〜1980年)。大阪市で生まれ、子どもの頃、一時、兵庫県佐用郡佐用町(播磨地方)で過ごした。 本展は、五味の人物像や作品の魅力、その背景について、後半生を過ごした東京都練馬区の練馬区立石神井公園ふるさと文化館が所蔵する原稿、日記、愛蔵品などを中心に探る。
【関連イベント】
11/21(日)14:00〜15:30 レコード鑑賞会~五味康祐が好んだ音楽より
定員/80人(当日先着順・事前申込不要) ※本展観覧券(使用済半券可)が必要
観覧料/一般 700円、大学生・高校生 400円、中学生・小学生 200円、未就学児無料(常設展も観覧可)
休館日/毎週月曜日、11/4(木)、11/24(水)
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問い合わせ/TEL.079-293-8228 〒670-0021 姫路市山野井町84番地
開館時間/10:00~17:00(入館は午後16:30まで)
休館日/毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、祝日の翌日(土日の場合は開館)
観覧料/(常設展)一般 310円、大学生・高校生 210円、中学生・小学生 100円
アクセス/○JR・山電姫路駅前の神姫バスターミナル→
◇9・10・17・18番乗り場から乗車約6分、「市之橋文学館前」下車、北へ徒歩約4分
◇6番乗り場で城周辺観光ループバス乗車10分、「清水橋(文学館前)」下車、西へ徒歩約3分 駐車場/50台
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