編集記事

その他の地域

こうべ動物共生センター 全面オープン

記事 こうべ動物共生センター 全面オープンのアイキャッチ画像

10月9日(土)、こうべ動物共生センターがしあわせの村内(北区)に全面オープンした。
当初は8月にオープンの予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期になっていた。9月20日よりプレオープンし、先行して市内で保護した犬や猫の譲渡見学会が開始された。
こうべ動物共生センターは動物関係の公的機関で初めて共生と名付けられた、保護動物の譲渡と教育・啓発を行うことを目的とした施設。「人も動物もずっと一緒に幸せに暮らせるあたたかな神戸市」の実現を目指している。

オープン当日は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、オープニングセレモニーなどは行われなかったが、オープニング企画として「いきものといっしょ」と「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」が開催された。「いきものといっしょ」は、神戸市の動物愛護副読本「いきものといっしょ」を活用し、子どもたちに自分の身近にいる動物との関わりについて楽しく学ぶプログラム。
「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」では、子どもたちが犬を相手に読み聞かせを行った。「R.E.A.D.」とは、Reading Education Assistance Dogsの略で、海外の多くの国で取り入れられているアニマルセラピー。人前で朗読することが苦手な子どもの自己肯定力を高めることに役立つという。犬は子どもが読み間違えたり、上手に読むことができなくても笑ったり評価することはないので、安心して楽しく朗読することが出来て自信に繋がる。当日は専門家に訓練された犬たちがスタッフ付き添いのもとで実施され、3人の子どもたちが参加。読み聞かせの様子を撮影し、AIを使い音声表情を科学的に分析し効果を検証するという。朗読後は犬とのふれあいタイムもあり、子どもたちは喜んで犬たちを撫でたり触ったりしていた。
宝塚市から父親の大隈真矢さんと参加した結仁くん(5歳)は「犬がふわふわだった!」と楽しそうに話した。トイプードルのアリスちゃん(9歳)を連れて参加したボランティアスタッフの村田香織さんは、獣医師でワンちゃんの学校「イン・クローバー」代表、ドックカフェのオーナーでもある。「家で犬を飼っていないと、子どもたちは犬と触れ合う機会がほとんどないと思うので、その機会をたくさん作っていきたい」と話した。

同施設はしあわせの村内にあり、愛犬の散歩中に施設に立ち寄ってみたという家族もいた。神戸市健康局環境衛生課動物衛生担当課長の玉嵜一彦さんは「無事にオープンできてよかった。市民の皆様に認知され、気軽に立ち寄ってもらえる施設にしたいです」と話した。

子ども向けの「獣医師体験プログラム」や犬とのふれあいイベント「犬とともだちになろう」などのほか、愛犬と一緒に参加できる「犬のしつけ方教室」やドッグダンス体験、身体障害者補助犬について広く知るため一緒に散歩を楽しむ「介助犬と歩こう!」など、各種多彩なイベントが予定されている。ペットの困りごとの相談や獣医師による電話の相談も受け付けている。
詳細は同施設ホームページにて。 https://kobe-chai.jp

カテゴリー