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「芸工大ワークショップ こべっこ!森と海と生きものと!」神戸市総合児童センター・こべっこランド(中央区東川崎町)

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9月18日(土)19日(日)の両日、神戸市総合児童センター・こべっこランド(中央区東川崎町)7階こべっこホールで「芸工大ワークショップ こべっこ!森と海と生きものと!」が計5回催され、350人の親子が参加した。

このイベントは神戸芸術工科大学(西区学園西町)の学生が講師となり2012年から毎年開催しているワークショップ。先着順の当日受付で各回とも早々と締め切られるほど人気だった。今年は「山と海に囲まれた自然豊かな神戸の街」をテーマに子どもたちはさまざまなアート作品に取り組んだ。

左から高須結大くん、賀理人くん、まなみさん

会場に入ると段ボールで制作したという巨大なタコがお出迎え。「山」のブースでは六甲山の伐採材(焼却処分される木)を活用したペンダント作りとボルトねじを回すと鳥の鳴き声に似た音色がするバードコール作りが行われた。杉や松、栗など数種類の木を切って磨いたものが準備されており子どもたちは木材を選び、モールやフェルトボールで思い思いに飾り付け。中央区の高須賀理人(りと)くん(年長)、結大(ゆた)くん(年少)兄弟はいろんなパーツを張り付けたり、色を塗って完成させていた。

「海」のブースは海底に見立てたセットの中でカメやジンベイザメ、戦車のロボットをリモコンで前後左右に操作しながら宝物があるゴールまで進んでいく。3種類のロボットすべて動かしたいと3回挑戦する子どもが続出。

左から脇山茂雄さん、花さん

「街」のブースでは色とりどりのペンキで段ボールのキャンバスに自由にお絵描き。両手に筆を持って塗ったり、中には手でダイナミックに塗る子も。楽しそうな声が響いていた。学生に教わりながら3色の折り紙を組み合わせてコマを作った中央区の脇山花さん(5歳)は「折り紙が一番楽しかった」と笑顔。父親の茂雄さんは「我が子ながら器用に作っていたので驚きました」と感心した様子だった。

同大学学生リーダーの肥田あかりさん(2回生)は「限られた時間の中で子どもたちに楽しんでもらうために考えて準備してきた。筆を受け取った時の子どもたちのワクワクした表情が印象的だった」と感想を話した。同大学芸術工学教育センターの曽和具之准教授は「大学の学科横断型プログラムの一環で、3学科の学生20人がそれぞれの専門を生かしたブースを担当しました。子どもたちがのびのびと体験できるワークショップを引き続きやっていきたいです」と話した。神戸市総合児童センター指導員の井上利恵子さんは「こべっこランドでは現在、新型コロナウイルス感染症対策を徹底してイベントを止めることなく実施しています。コロナ禍で遊ぶ機会が制限される子どもたちが体験できる場を提供していきたいです」と話し、この日も感染予防対策に万全を期していた。

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