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垂水区

貸しコンテナでキッチンガーデンを始めよう!BRANCH神戸学園都市(垂水区小束山手)

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 9月12日(日)、BRANCH神戸学園都市(垂水区小束山手)の屋上駐車場貸しコンテナでキッチンガーデンを始めるためのオープニングワークショップがあり、家族や仲間と初めて野菜作りに挑戦する6組・18人が参加した。
 主催/まちづくりスポット神戸
 協力/兵庫県立大学淡路緑景観キャンパス・ブランチ神戸学園都市


山崎高志さん

平田富士男さん


 キッチンガーデンとは「見る」と「食べる」を楽しむ庭のことで、野菜だけでなく、果樹やハーブ、花など料理に使う植物を一緒に育てることが特徴。同企画ではショッピングモールの屋上駐車場にコンテナを設置。来年春まで約半年間貸し出し、割り当てられた1コンテナ(約1㎡)に好きな野菜を育てることができる。買物ついでに野菜を育てて収穫してもらおうと利用者を募集した。当日のワークショップでは土作りからはじめ種まき・植え付けを体験し栽培に関する細かいレクチャーを受けた。


 参加者はそれぞれのコンテナに「めだかの畑」や「みのりのガーデン」「しろくまのはたけ」など個性的なガーデン名をつけ、オープニングで紹介しあった。講師は平田富士男さん(兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科教授)、同大学講師の新保奈穂美さんと、西区押部谷地域の農家の野菜を宅配で販売する「おしベジタブル」運営代表の山崎高志さん。コンテナにはペットボトル再生不織布シートを敷き、コーヒーやお茶の搾りかすである食品残渣を畑土に混ぜて使用するなどリサイクル品を使っている。平田教授は淡路景観園芸学校 景観マネジメント部門 主任景観園芸専門員でもあり、土作りからそのノウハウが詰め込まれている。
 参加者はコンテナの土をスコップやシャベルを使って掘り起こし、それぞれブロッコリー、チャイブ、ケールなど持参した種や山崎さんから提供された苗などを講師の指導のもと思い思いにデザインして植え付けた。各グループが植え終えると、共有エリアにブロッコリーの苗を植えつけ、人参と大根の種を蒔いた。

藏薗さん家族

森夏輝さん


 「ぴよぴよGarden」と名付けられたコンテナの藏薗明登ちゃん(2歳)は、楽しそうにスコップで土を耕し、母親の音里耶さんと一緒に苗を植えた。音里耶さんは「ずっと前から興味があり、いつかやってみたいと思ってました。初めての挑戦で楽しみです!」と目を輝かせた。コンテナの土の中にいた幼虫を熱心に虫かごに集めていた森夏輝さん(舞多聞小1年)は「虫たちは全部家で飼います」と話していた。
 最後に手土産として山崎さんが栽培した琉球オクラとダビデの星と呼ばれるオクラが配られ終了。今後、参加者はライングループで情報の共有や交流を図っていく。これから栽培などの相談窓口となる「おしベジタブル」の山崎さんは「野菜作りに興味や親しみをもっている人がたくさんいてうれしいですね」と笑顔。まちづくりスポット神戸の大和牧美さんは「野菜作りを通して、参加者仲間や生産者と繋がり、交流が生まれることを期待しています」と話した。

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