こべっこBOSAI教室~かぞくで楽しくまなぼうさい~
8月29日(日)神戸市総合児童センター・こべっこランド(中央区東川崎町)で「こべっこBOSAI教室~かぞくで楽しくまなぼうさい~」が催された。
地震・大雨・台風など自然災害は、いつ起こるかわからないからこそ日頃から備えておくことが大切。この教室は家族で一緒に体験できる防災ワークショップを通して、楽しみながら日常生活に取り入れやすい方法や災害への備えについて学ぶというもの。
午前中は6階料理教室で「パッククッキング体験」が開かれ、事前申込の7家族が参加。カレーライスと蒸しパン作りが行われ、災害時にも活用できる調理法と紙食器作りにチャレンジした。午後からは7階こべっこホールで、「防災ワークショップ」(当日自由参加)が2回行われ、約100人が参加した。
感染対策が施された会場には防災にちなんだゲームやクイズのブースが並んだ。県立舞子高等学校(垂水区学が丘)環境防災科の生徒10人が、ボランティア活動の一環として2つのブースを企画担当した。「かんたん氷のうづくり」では、尿素と水を入れたビニール袋が参加者たちに手渡され、袋をよく揉むと氷のうが完成。子どもたちは「冷たい!」と驚いていた。簡単に作ることができて熱中症対策になり、使い終わると肥料になるという優れもの。「さかなつりにチャレンジ」では防災〇×クイズを出題し、イラストや体で表現しながら分かりやすく解説。普段なら割り箸で作る釣り竿はコロナ対策として鉛筆で作り、持ち帰れるようにしたという。同校3年の平川歌帆さんは「小さい子どもにも分かるように説明や伝え方を工夫しました」と話し、子どもたちと目線を合わせ笑顔で接していた。
こべっこランド大学生ボランティア12人も水害時の服装や持ち物を選ぶ「水害きせかえゲーム」や防災グッズのクイズを実施。熊田美希さん(中央区)は絢音ちゃん(幼稚園・年中)と父親の大橋裕之さん(中央区)の3人で来場。 「防災対策は特にしていないので、これを機に備えたい」と話した。兵庫区の笹倉美樹さん、百華ちゃん(保育園・年長)親子は「災害時の避難場所は家族で決めている。身を守るための備えの大切さを改めて感じた」と感想を話した。
ほかには男性保育士2人組「かば☆うま」がステージに登場し、「自分の命と家族の命を守るため、いざという時に思い出して!」と防災体操「ぼうさい忍者」を全員で踊った。神戸市総合児童センター指導員の高見弥生さんは「この教室が防災意識を日々の暮らしの中に取り入れるきっかけになれば」と語った。