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須磨区

東京2020パラリンピック兵庫県聖火フェスティバル

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8月16日(日)神戸総合運動公園陸上競技場(須磨区緑台)で「東京2020パラリンピック兵庫県聖火フェスティバル」が開催された。(主催/兵庫県実行委員会・兵庫県・公益財団法人兵庫県障害者スポーツ協会)

8月24日(火)より開幕の「東京2020パラリンピック」への思いを込めて、兵庫県内全41市町から採火された火を一つにして開催地東京に送り出す聖火フェスティバルが行われた。各市町における聖火の種火を集める採火式は8月12日から16日にかけて地域の特色を活かした方法や特別支援学校、福祉施設との連携により実施。神戸市では14日に東遊園地(中央区)で阪神・淡路大震災の慰霊と復興のモニュメント「1・17希望の灯り」から分灯された。

「市町の火」の灯ったランタンを持った41市町代表者が入場。ランタンの火は旧五国(神戸・阪神、播磨、但馬、丹波、淡路)ごとに設けられた点火台に移して「五国の火」として集められた。その後、神戸市在住でパラリンピック7大会に出場した元車いす陸上選手の永尾嘉章さん、元バレーボール女子日本代表でロンドン五輪銅メダリストの竹下佳江さんたち五国の代表者5人がステージに登壇し、聖火皿に一斉に点火。五国の火が兵庫県全体の希望の火として集火された。

主催者を代表して斎藤元彦兵庫県知事が「火に込められた皆さんの思いは必ず選手たちに伝わると確信している。障がい者スポーツの一層の発展を祈念する」と述べた。続いて「兵庫県の火」を東京へ送り出すセレモニーが行われ、元パラリンピック水泳日本代表選手として3大会に出場した伊藤真波さんの持つトーチに斎藤知事によって火が移された。伊藤さんはトーチを手に笑顔で会場を駆け、東京へ向けて出発した。兵庫県の火は、パラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデビルとほかの46都道府県の火とともに8月20日に開催都市・東京で一つに集火され「パラリンピック聖火」となる。

この日は開催記念イベントも催され、神戸市出身の木村優一さんによる迫力ある和太鼓演奏がオープニングに華を添えた。また、五国代表者として点火した永尾嘉章さんと竹下佳江さんによるトークショーが行われた。永尾さんはパラリンピック開幕を前に「22競技あるので、ぜひリアルタイムで観て欲しい。いろんなことを感じてもらえると思う」と呼び掛けた。スタンドから観覧した40代夫婦(垂水区)は「聖火には多くの人の思いが詰まっていると感じた。パラリンピックが楽しみ。テレビの前で応援します」と語った。

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