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D-ラーニング「仕事にふれる」~触って学ぶビスケット・チョコ教室~ グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社神戸工場(西神工業団地内)

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8月5日(木)、グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社神戸工場(西神工業団地内)で、D-ラーニング「仕事にふれる」~触って学ぶビスケット・チョコ教室~が開かれ、西区在住の小学生10人とその保護者が参加した。 共催/西区役所・西区連合婦人会、協力/西神工業会・グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社神戸工場

〈Dーラーニング〉西区在住の小学生向けの学びの場。西区内の大学や企業の協力を得て、子どもたちの好奇心を育み、国際感覚を磨き、仕事にふれることで視野を広げようと年に6~7回開催されている。

今回の企画は通常行われているグリコピアの工場見学とは違い、Dーラーニングとして日々実際に工場で働くスタッフが直接子どもたちに指導する初めての試み。チョコレートとビスケットの原料にふれ、お菓子がどのように作られているかを、製造現場の視点から学ぶ。

「1日いい思い出をつくってください」と西神工業会の事務局長、平松幹雄さんのあいさつの後、同社澤田恵さんよりグリコキャラメルから始まったグリコの歴史の説明があった。設立初期の1933年から88年続くビスケット「ビスコ」は神戸工場のみで製造されているという。

同社の塩谷光広さんがビスケットの先生と自称し登場すると「ビスケットは何でできていますか?」と投げかける。子どもたちから「小麦粉」「砂糖」との答え。中には「おから」と答える子も。「一番大事な小麦粉について見ていきましょう」と塩谷さんは小麦粉の役割の正体であるグルテンについて説明した。子どもたちはボールに小麦粉を入れ水を混ぜて練って丸めた。出来た団子を何度も水で洗うとグルテンだけが取り出せた。真っ白だった団子は黄味がかかった色になり、それをオーブンで焼く。10分後焼きあがったグルテンが運ばれると、子どもたちは触ったり匂いを嗅いだり。口に運び「おいしい」「何も味がしない」などそれぞれ感想を話した。塩谷さんは「まさにこれが『麩』です」と説明。またビスケットの種類やクッキーとの違い、ビスコがスペースシャトルに乗って宇宙まで行った話で締めくくった。

カカオ豆とカカオニブ

同社藤村さんごさんは、チョコレートの原料であるカカオの産地や製造方法を解説。ラグビーボールサイズの大きなカカオの実が木全体に実る様子が紹介されると、参加者は驚きの声を上げた。子どもたちは実際にガーナ産とエクアドル産のカカオ豆の香りを嗅いでみて、豆を砕いただけのカカオニブの味の違いを確かめた。そしてカカオ豆だけでできた純粋なチョコをクラッカーと一緒に味見した。最後に澤田さんはSDGsの取り組みを紹介し「ここ、グリコピア神戸の見学コースへも是非いらしてください」と呼びかけた。

講座の初めから熱心にメモを取っていた髙渕由眞くん(狩場台小4年)は「グルテンの取り出しがすごいと思った!」と話し、母親の加代さんは「息子は薄力粉と強力粉のグルテンの違いを夏休みの理科の自由研究にすると言っています」と話した。西区まちづくり課の新子ゆめさんは「Dーラーニングではさまざまなプログラムを用意していますので、ぜひまたご参加ください」と呼びかけた。

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