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須磨区

いいから! ~花谷の人びと~ 須磨区中落合 坂本一昭さん自費出版

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須磨区中落合在住の坂本一昭さん(76歳)が、退職後の地域活動や四季折々の日常の出来事を綴った本を出版した。

須磨区に転居し早40年、須磨ニュータウンとともに人生の半分以上を過ごしてきた坂本さんは、退職後、花谷ふれあいのまちづくり協議会・民生委員・中落合シニアクラブなどさまざまな地域活動に関わってきた。ボランティアスタッフや須磨区役所、須磨区社会福祉協議会など地域の知人も増え、より一層花谷地域への思いが深まっている。

本書では地域活動の出来事を中心に、第一部子どもたち、第二部高齢者の仲間、第三部花谷地域を中心とした須磨界隈の人びとや街、第四部その他にまとめられている。日頃見ている風景にも、いくつになっても新しい発見や体験がある。坂本さんの軽妙でユーモアある語り口は小気味好い。タイトルの「いいから!」は、ある年の正月、腹ごなしのウォーキング先での餅つき大会で、地域外の自分にまで「いいから!いいから!食べてって!」と笑顔で勧められたエピソードから。その時の「いいから!」を思い出す度に、消極的な態度の人を後押しする言葉で、地域デビューを促す魔法の言葉のように思ったという。

花谷地域に限ったことではないが、年々進む高齢化のためかスタッフの病気などで活動が停滞。加えてコロナ禍で思うように活動出来ないなどいくつも課題が出てきている。「継続的な地域活動には協力者の確保と人材養成が欠かせない」と、坂本さんはたびたび花谷ふれまち協議会のポスターや広報誌で地域活動への参加を呼び掛けてきた。

「これを読んで、多くの人に地域活動への関心を持ってもらいたい。難しく思わないでとりあえず『いいから!』地域のことに目を向けてください!」と、坂本さんは熱く語った。書籍「いいから!~花谷の人びと〜」は市内の図書館で閲覧できる。

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