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西区

「神戸リトルリーグ」

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神戸市西区を拠点に活動している「神戸リトルリーグ」は昭和48年発足の歴史ある硬式少年野球チーム。現在は小学1年~6年の12人が所属している。


練習は西神墓園北・南グラウンド(西区神出町)で毎週土曜・日曜・祝日の午前8時半から午後4時半まで。監督、コーチ4人が指導にあたる。市内で小学生の硬式野球チームは神戸リトルリーグを含め2チームのみで選手は市内全域から集まる。

アメリカで誕生したリトルリーグは国際的少年野球組織でプロ野球や高校野球でも使われる硬球を使用するのが特徴。一般的にピッチャーマウンドからホームまでの距離は18・44mに対して軟式少年野球が16m、リトルリーグはさらに縮まり14m。バッティングマシンで球速70~90㎞の打撃練習を行うが、マウンドからの距離が近いので体感速度は130㎞に匹敵するという。

「恐れずにボールに向かっていく気持ちが大事。怖さを克服するのは自分との戦い」と話すのは指導歴12年目の安則宏幸監督。硬く重い硬球はバットに当たった時の衝撃が強く、芯に当たると飛距離が伸びるので選手たちは練習日以外もバットを振るなど自主練習を欠かさない。主将の長瀧晃平さん(井吹の丘小6年)は「みんなメリハリをつけて真剣に練習している。何でも言い合える信頼できる仲間です」と力を込める。また、チームの卒団生で現コーチの父を超えたいと話し「U―12世界大会の日本代表選手に選ばれたい」と目標に向かって取り組む。福正瑞綺さん(神戸大学附属小5年)は幼少時に軟式野球を始めたが「本気で甲子園やプロを目指したいので高いレベルで野球がしたい」と小学1年生から入団した。率先して声を出して盛りあげたり低学年に教えてあげるなどチームのことを一番に考える福正さんは「チームの絆の深さが自慢」と胸を張る。

チームは4月に大和高田専用グラウンド(奈良県)で開催された「第1回オリックス・バファローズカップ争奪関西連盟春季大会」で初代王者に輝いた。決勝戦では13安打を放ち、12対0で5回コールド勝ち。5試合で失点2、総得点32でまさに投打がかみ合っての優勝だった。事務局長の神庭博之さんは「皆、別々の小学校に通ってるので週末だけしか会えないがモチベーションを高く保ち練習に打ち込んだ成果」と話す。打撃重視で打ち勝つ野球を目指すため練習ではバッティングマシン2台をフル活用して150本のフリーバッティングに精を出す。軟球とは球の転がり方も違いスピード感のある野球に早く慣れ、自然と体の使い方を覚えていく。またケガを防止するためにウォーミングアップは入念に行っているという。安則監督は「あいさつや礼儀は自然と学べる環境ができている。指示を待つのではなく率先して行動できるようになって欲しい。そのためには周りをよく見る、そして気付くことが大事」と選手たちの将来を見据えて指導する。選手もまた野球を楽しみ、そしてひたむきに練習に励んでいる。

 

未就学児(年長)から小学6年生の男女。体験・見学も随時受付中。

問い合わせ/神庭(かんば)さんTEL090(9620)8752

HP/http://k-leagu.vip2.net

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