「浴衣の着付け教室」神戸市立西体育館(西区春日台)
7月18日(日)、神戸市立西体育館(西区春日台)で恒例の「浴衣の着付け教室」が開催された。
(主催/公益財団法人神戸市スポーツ協会・公益財団法人神戸YMCA)
同体育館では夏に活かせるイベントとして、毎年この時期にコミスタこうべ市民講師の田中幸代さんを講師に迎え「ゆかたで行こうよ 夏祭り」と題して浴衣の着付け教室を開催している。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催となった。
初めに参加者全員で着付けのビデオを鑑賞。その後、田中さんが浴衣を手に取り羽おって袖口を持ち、左右・えり・背縫いを中心にして着てみせた。参加者は持参した浴衣を広げ、服の上から羽おり、着丈を決めた。腰ひもを結ぶ際に田中さんは「その人の身長と着物の丈で結ぶ位置が変わります。浴衣が短い場合は腰骨の位置で」と説明。一本目のひもを結び、二本目のひもを身体の中央胸下に合わせて一締めし、二巻きして交差させゆるまないように余ったひもは上から両脇にしまい込む。背中心のたるみやしわを脇へ寄せ背中を整えると、腰のあたりで折り込み身丈を調節する「おはしょり」の下線を真っ直ぐに整えた。参加者はそれぞれ2度練習した。
続いて、帯結びのビデオを鑑賞し、基本的な文庫結びの上に羽根を重ねた華やかな「花文庫」や男物の角帯の結び方で粋な「貝の口」に挑戦。参加者は「難しいね」と口々に話し、鏡を見ながら参加者同士で教え合い、完成させた。
田中さんは他に「蝶々結び」「吉弥結び」など実際の帯結びを見せてさまざまな結び方を解説。また通常は浴衣には使用しない「帯締め」を取り出し、浴衣にも結べることを伝え、実際に参加者に結んでみせる場面も見られた。
古川美保さん(42歳・西区岩岡町)は、20代半ばに購入し3回ほどしか着ていないという浴衣と帯を持参。「小2の娘に着せられたらいいなと思い参加しました。浴衣を着るのは10年ぶり。とても勉強になりました」と笑顔で話した。田中さんは「また皆さんと一緒に勉強できてうれしい。コロナに負けないで元気に過ごしましょう」と教室の再開を喜んだ。神戸YMCAの久木野亘美さんは「皆さん和気あいあいと自然に助け合い、いい雰囲気でした。それぞれの個性が出ていてよかったです」と話した。