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須磨区

須磨翔風高等学校の生徒が「広報すま」で須磨の魅力を発信

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市立須磨翔風高等学校(須磨区西落合)の生徒が、広報誌「広報すま」で須磨の魅力を発信している。

須磨区と須磨翔風高校は昨年3月に連携協定を締結。これまでも須磨区のイベントに同校の和太鼓部や吹奏楽部が出演したり、須磨区役所でのインターンシップの参加、同校の「キャリアプランニング」の授業に区職員がまちづくりや防災の業務を紹介するなど、連携事業を行ってきた。協定を機に、人材育成やまちの活性化に向けてさらなる連携強化に取り組んでいる。

今年度の「須磨区連携事業」は同校生徒が須磨の魅力あるスポットを取材して、高校生の視点や考えを活かして作成した記事を 「広報すま」に掲載するというもの。校内で希望者を先着順で募ったところ定員4人が即時に決まったという。津本真奈さん(2年)は「須磨についてもっと知りたいと思ったので立候補した。行ってみたいと思ってもらえるように魅力を伝えたい」と意気込む。

第1弾は今年3月に全国でも珍しい百貨店内に設置された「市立名谷図書館」を特集 (広報すま6月号に掲載)。長田真依さん(2年)は「テーマに沿った書籍をまとめた『テーマ棚』のコーナーがおすすめ。館内には六甲の木材を使用した椅子があって地域との繋がりを感じた」と魅力を語った。津本さんは「机や椅子が多いのでゆっくり本が読める」と同校から近く、学校帰りに立ち寄ることもあると話す。

第2弾は「須磨海岸」(秋頃掲載予定)を取材した。玉川遥人さん(2年)は同級生に須磨海岸について独自のアンケートを実施したが、良いイメージを持っている人は少なかったという。「親子連れなどの集客を増やすため防犯カメラの設置やスタッフの配置、遊歩道の整備など安全面の改善に力を注ぎイメージを一新させている」と熱く語る。また、「須磨海岸はブルーフラッグに認証されている数少ない自然海岸です。今の環境を保つためにルールとマナーを守って訪れて欲しい」と呼び掛けた。第3弾は「須磨の歴史文化」の取材が予定されている。

生徒たちは初めての取材に緊張したと口を揃える。「新たな分野に挑戦できてうれしかった」「文章をまとめるのが難しかった」とそれぞれ感想を話した。同校の浅野雄大教諭は「総合学科の高校なので机の上での学習だけでなく、新しいことにチャレンジしてさまざまなことを学ぶ貴重な経験になったのでは」と話した。

※ブルーフラッグとは…水質や環境、安全など33の厳しい基準を満たした優れたビーチに与えられる称号。国内では現在5カ所が取得。

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